サハラに舞う羽根 The Four Feathers

2002年 外国映画 2ツ星 戦争

ハリーの気持ちがわからない

仲間たちの信頼より、恋人エフネとの結婚より、命惜しさで除隊したハリー。そのくせ、ふらりと仲間たちを助けにエジプトへ。なぜ? ハリーの気持ちがわからない。
イギリス軍の傭兵である黒人アブーは、唐突にハリーの味方になってくれる。なにか計画があるのかと思ったが、そうでもないようだ。ハリーには強いカリスマがあるのか?

そうした疑問が積み重なっていくので、光を失った友人との確執にも、いまいち集中できない。恋人エフネの選択はあいまいにされている。これはこれでいい演出なのだが、疑問点が多いため、釈然としない。
まぁ、エフネがどちらを選ぼうとも、ハリーがスーパーヒーローであることに変わりはない。むしろ彼を孤独にして、ゲリラとして戦地に派遣した方が、みんなのためになるかもしれない。

戦場のシーンは迫力があったし、敵にも賢い上官がいるなど、緊張感があった。ゆえに、ハリーをスーパーヒーローにしてしまうのは、もったいないと思う。

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