あと1歩、踏み込んでほしかった
まさか人魚姫に娘が産まれようとは! 「報われない恋」の代名詞である人魚姫が、もっとも幸福なディズニープリンセスに昇格したことに驚く。すごいぞ、ディズニー!
さておき本編。最初、娘(メロディ)が母(アリエル)に似てないので戸惑ったが、外見は父親に、内面は母親に似てるのか。そんなメロディを閉じ込める状況設定がうまい。アリエルは気づくだろうか? 自分が父と同じ轍を踏んでいることに。子をもつ親になって、はじめて気づく愛もあるだろう。そしてメロディの冒険がはじまる。メロディはいつ、母親の出自を知るだろう。それは彼女の価値観をどのように変えるのか? そして陸の世界と海の世界、どちらを選ぶだろう?
とまぁ、期待に胸をふくらませていたが、中盤はだれる。さまざまな問題もあっさり解決。決して悪くはないのだが、いささか物足りない。あと一歩、踏み込んでもよかったのではないか?
モルガナが海の世界を支配したとき、ヒレがないメロディだけが動ける展開はしびれた。「ほかの人と違う」ことは、決してマイナスじゃない。こうした感動はディズニー映画ならではだ。
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- Wikipedia [リトル・マーメイドII Return to The Sea]
- IMDB [The Little Mermaid II Return to The Sea]
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