村正 手塚治虫の実験アニメーション MURAMASA

1987年 アニメ 3ツ星 時代劇

80年代末にして、このセンス

8分44秒の実験アニメ。冒頭で物語のすべてを語ってしまっている。絵柄や音楽、演出より、ストーリーが素晴らしかった。そこに尽きる。
本作を「核の均衡への警鐘」と見る人もいるようだが、そこまでのメッセージは読み取れなかった。

『ある街角の物語』から25年。『ドラグナー』や『レモンエンジェル』が放送されている時代を考えると、このセンスはすごい。古いのではなく、揺るぎないものを感じる。むしろ、ちまたのアニメの方が実験に見えてしまう。

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