シンデレラIII 戻された時計の針 Cinderella III: A Twist in Time

2007年 外国映画 5ツ星 タイムトラベル @ディズニー

これこそトゥルーエンド

『III』と銘打ってあるが、『I』や『II』と食い違う描写もあるため、まったく新しいシンデレラと言える。「もし継母が魔法を使えたら?」というIF設定は素晴らしい。継母は次々に効果的な手を打ってくるので、どうやって出し抜くか、ハラハラしながら楽しめた。

これまで影の薄かったチャーミング王子も大活躍する。といっても愛する人を守るためとか、取り戻すためではなく、自分の直感を信じるという戦いだ。 手を触れればわかる? なんとも頼りないが、それ以外になにがあるだろう? ラストで手を取り合うシーンは深く感動した。

シンデレラは相変わらず強い。いささか強すぎると思わなくもないが、置かれた状況がシビアなので嫌悪感はない。シンデレラは強い女性の象徴だな。今回は王子もがんばったので、ようやくシンデレラに釣り合った。フェアリー・ゴッドマザーも言っていたが、もう時間をもどす必要はないだろう。これが真のエンディングだったのだ。

ページ先頭へ