メガゾーン23 青いガーランド (PS3) Megazone 23: Blue Garland

2007年 ゲーム 2ツ星 SF ロボット 管理社会 電脳

「イヴは、バーチャルだったんだ」

『メガゾーン23』の続編。『PART II』以降は存在しないパラレルワールドで、20年が経過。主人公:高中ヒロトは、矢作省吾と高中由唯の息子。《某国との戦争》は続いており、軍隊が情報統制を敷いている。戦死者も出ているようだが、暮らしぶりは現代日本と変わらない。時祭イヴは現役アイドルのまま。だれも遭ったことがないが、存在を訝しむ人はいない。市民はここが宇宙船の中にあることに気づいていない。ロボットは「ありえない技術」だが、兵士は疑問なくロボットを操縦している。町中でドンパチしてもニュースにならない。外国も地方も存在しないが携帯電話が普及。USBメモリも開発されている。

ひどい。どうしてこうなった?

20年後に設定した意図がわからない。MZ23は「いちばん平和な時代」である1980年代を再現してるのだから、まっとうに時間経過するはずがない。もともと『メガゾーン23』には削られたプロットがあるんだから、それを使えばいいのに。

まぁ、あれこれ言ってもはじまらない。立ち絵はわずかで、状況にそぐわぬ組み合わせも目立つ。たとえばガーランドに搭乗しても、ふつうの立ち絵だけ。戦闘は頻繁に起こるが、モーションはわずか。退屈。フルボイスだが、聞いてて恥ずかしくなるほど拙い。これでPS3のローンチタイトルなのか。

イチコの声は印象的だった。首のない小田は妙に優秀。BDの言動は支離滅裂。訓練した軍人があっけなく敗退してばかり。イヴは存在感ナッシング。女の子たちとイチャイチャするが、距離感は一定。海で泳いで水着シーンもない。海? お台場か?

「メガゾーン23の続編を作れ」と言われて、どうしてこうなったのか。がっかりの出来栄えだった。

マクロス, 超時空シリーズ
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メガゾーン23

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