ウルトラQ (全28話) Ultra Q

1966年 特撮 5ツ星 #ウルトラシリーズ 動物パニック 怪獣

すばらしき旧世界

2010年に鑑賞。私が生まれる5年前の作品だ。モノクロで、特撮技術もつたないが、凝縮されたSFマインド、恐怖、興奮、あるいは希望は、44年経った今でも色あせない。

宇宙が近かった

1966年といえば、アポロ11号が月面着陸する3年前か。科学の進歩はめざましく、人類の宇宙進出は時間の問題に思えただろう。ひょいひょい宇宙人がやってくるエピソードには、大きな夢が感じられる。現代人は宇宙開発の限界を知っているため、「空飛ぶ円盤なんてありえない」とか、「宇宙人と言葉が通じるはずがない」と思ってしまう。夢をなくしちゃったなぁ。
一方、地球規模で物事を考えられるようになった反面、地球規模の問題にも直面するようになった。冷戦、戦争、公害。未来への大きな期待と不安。そうした背景を踏まえてみると、おもしろみが増す。

かいま見る60年代の日本

画面の端々に、高度経済成長期の日本の情景が映っている。零戦乗りのお父さんを「かっこいい!」と称えたり、子どもが広大な造成地で遊んでいたり。ふつうの街角が異世界のように見える。大人になってから見たのは、よかったかもしれない。
また障害者がそこかしこにいて、からかわれているのも驚く。みんな率直で、あけっぴろげだ。この44年で日本は大きく変わったんだね。

怪獣=災害

怪獣への接し方がシビアで、見つけ次第、善悪を確認することなく抹殺している。考えてみれば怪獣に善悪を問うことがおかしいわけで、リアルといえばリアルだ。
また人間の科学力も幼く、事件を主体的に解決できることはまれ。ほとんど投げっぱなし。できることとできないことがある。その突き放した雰囲気がたまらない。

エピソードの感想

お気に入りはやっぱり第15話のカネゴン。飛び抜けておもしろい。第3話のナメゴン、第19話のケムール人、第21話のルパーツ星人。投げっぱなし大賞は第10話の人工生命 M1号。各エピソードの感想は下記のとおり。

  1. ゴメスを倒せ! ... 毒をもって毒を制す。自称・科学少年が不気味。
  2. 五郎とゴロー ... 愛嬌のないゴローが怖い。これまた後味の悪いなぁ。
  3. 宇宙からの贈りもの ... 博士もしれっと怖いこと言う。
  4. マンモスフラワー ... こんなことが日常的に起こったら困る。
  5. ペギラが来た! ... 怪獣撃退のコツですが......役に立ってません。
  6. 育てよ!カメ ... え? あの娘が竜宮城の乙姫だったの?
  7. SOS富士山 ... 樹海の王者って、なんですか。
  8. 甘い蜜の恐怖 ... ハチがでかいよ! モスラより怖い。
  9. クモ男爵 ... 純粋にホラーだった。タランチュラ、気持ち悪い。
  10. 地底超特急西へ ... 靴磨き兄弟が時代を感じさせる。私はカモメ!
  11. バルンガ ... えー! そこまで大きくなっちゃうの!
  12. 鳥を見た ... 風で吹き飛ばされる街が圧巻。
  13. ガラダマ ... 遮断できても、破壊できないのか。
  14. 東京氷河期 ... まさかペギラが再登場するとは。無言の帰宅がしみる。
  15. カネゴンの繭 ... こいつぁ、すげぇーーーーーーーーっ!!!
  16. ガラモンの逆襲 ... 足音が独特。宇宙人の事情は過酷だな。
  17. 1/8計画 ... 画面も8分割。めっちゃ、楽しそう。
  18. 虹の卵 ... 通訳越しにしゃべる子どもが印象的。なにか解決した?
  19. 2020年の挑戦 ... ケムール人の顔、音、歩き方は夢に出る。
  20. 海底原人ラゴン ... 不器用で、やる気のないラゴン。光る目が怖い。
  21. 宇宙指令M774 ... 共通点はサンダル!
  22. 変身 ... 「山に帰って!」なんて言われたら泣いちゃうよ。
  23. 南海の怒り ... 南海の美女がリアル。最後にナレーションがほしい。
  24. ゴーガの像 ... 女スパイが大活躍。ゴーガの呪いは関係ありません。
  25. 悪魔ッ子 ... 抑揚のないリリーの受け答えが不気味すぎる。
  26. 燃えろ栄光 ... どうやって小さくしたんだろう?
  27. 206便消滅す ... 怖くて、おちおち飛行機にも乗れない。
  28. あけてくれ ... 2人がいい感じ。タイトルの意味は、想像とは逆だった。

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