蝋人形の館 House of Wax

2005年 外国映画 3ツ星 モンスター 人形 殺人鬼 痛い

説得力はないが、痛々しさは最大級

なんかのパロディと思ってみたけど、バリバリのスプラッタホラーだったのね。それも、『テキサス・チェーンソー』に匹敵する痛々しさ。腕がちぎれるとか、腹に穴が空くと言ったグロさは慣れているけど、顔を削られたり、唇が裂けるようなシーンは目を背けてしまう。ちゃらけた学生は好きではないが、ここまで痛めつけることもなかろうに。

襲われることより、その後処理の方が怖い。
問答無用で襲ってくる怖さは、『テキサス・チェーンソー』のレザーフェイスと同じ。『蝋人形の館』のヴィンセントは、襲った相手を動けなくして、生きたまま蝋人形にするというアフターケアがつく。捕まるくらいなら死んだ方がマシだ。これは怖い。

惜しむらくは、どうして蝋人形にするのか、どうやって蝋を調達しているのか、怪物や舞台の説得力が弱い。クライマックスで館全体がとろけたときは、これは夢かと思ったよ。
まぁ、説得力がないことで、「こんなこと、あるわけない」と思えるところは、救いと言えるかもしれない。

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