愛しのローズマリー Shallow Hal

2001年 外国映画 5ツ星 障害

見えないことで見える、見えることで見えにくい

軽い気持ちで見たけど、こんなに重たい内容だったとは。まぁ、恋は盲目と言うから、ローズマリーとの関係はさておくとしても、病院の子どもたちの実像を見たときはショックだった。ローズマリーも言っていたように、病気ではない。しかし以前のようにキスできるだろうか? 変わったのは子どもたちではなく、自分の目だ。見えないことで見えていたものが、見えることで見えにくくなる。それは大きな気づきだったと思う。

ローズマリーの真実と向きあわず、ふたたび催眠術で目隠ししても、ハッピーエンドだと思う。しかしこの映画はさらに一歩踏み込んで、問題と向きあった。ステップを踏むことで、その意識変化は自然に受け入れられる。
おもしろかった。
多くの人に見てもらいたい映画の1つである。

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