ザ・フライ2 二世誕生 The Fly II: The Insect Awakens

1989年 外国映画 2ツ星 モンスター 変身

やむを得ない悲劇

人間が怪物になるのではなく、怪物が人間にもどるコンセプトはよかった。しかしハエ男の人間性、科学者の非道さがあまり描かれてないので、鑑賞後の後味は悪い。

マーティンが怪物なのは明らかであり、いずれ変態したり、繁殖することがわかっていれば、施設で厳重管理するのは当然のこと。施設の接し方はむしろ甘く、そのことで科学者や警備員を殺してまわるのはやりすぎだろう。彼らの罪は、きちんとマーティンを管理しなかったことと、犬を標本にしたことだろう。
ハエ男と科学者、どっちが怪物かわからないような演出があれば、おもしろくなったと思う。

ところでマーティンはその後、どうなったのだろう? きれいな人間になって、その罪も問われず、怪物の姿を見た恋人にも受け入れてもらえたのだろうか?
いろいろ考えると、じつに後味が悪い。

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