プラトーン Platoon

1987年 外国映画 3ツ星 戦争

難しいことを考えさせる戦争映画

バーンズとエリアスの対立は、クリスの視点で見れば善悪明瞭だが、『ハンバーガー・ヒル』で自軍の撃たれたあとに鑑賞すると、だいぶ印象が変わる。バーンズにしてみれば、エリアスもクリスも敵だったわけで、それも無理はないと思う。

クリスは、なんのためにベトナムに来たのだろう? あれは無意味な経験だったのか? その答えは明示されないので、自分で考えるしかない。難しい映画だ。

北ベトナム軍に追われたエリアスが天を仰ぐシーンは、たしかに盛り上がるものの、そこが見せ場(主題)ではないだろう。当時は「感動」や「反戦」が強く訴求されていたので、薄っぺらい見方をしてしまった。

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