ゴジラ(11) ゴジラ対ヘドラ Godzilla vs. Hedorah
1971年 特撮 4ツ星 怪獣 狂気あれが最後の一匹だった
人間のエゴによって産まれた怪獣が、人間の存亡をおびやかす。「公害の申し子」ヘドラは、「核の申し子」ゴジラに比肩する宿業を背負っていた。ゴジラシリーズは11作目にして、怪獣を再定義するチャンスを得たのである。
とまぁ、コンセプトは最高だが、演出はすべってしまった。サイケな演出はやりすぎて、意味不明。戦闘も冗長すぎる。巨大電極板が決まり手にならないのも残念だ。ゴジラが空を飛ぶのは言語道断だ。なぜそこでふざけるのか?
ゴジラはなぜヘドラと戦ったのか? 自分以外の怪獣は無差別に攻撃するのか? ヘドラの毒を嫌ったなら、本当に倒すべきは人間である。ヘドラを倒しても、人間が毒を垂れ流すかぎり、いつかまた新たなヘドラが産まれてしまうからだ。ヘドラという究極を得たのに、ゴジラが人間の味方になっちゃったら意味がない。ゴジラは、人間のためにゴミ掃除しているようなもんだ。
麻里圭子が歌うテーマ曲「かえせ! 太陽を」はよかった。iPod で繰り返し聞いている。ヘドラの造形や、歩くだけで金属を腐食させる演出もいい。ここまでそろったのに、映画がつまらないなんて不思議だ。
怪獣 | ||
---|---|---|
東宝 | ||
ゴジラ:昭和 | ||
ゴジラ:平成 | ||
ゴジラ:ミレニアム | ||
モスラ | ||
フランケンシュタイン | ||
東宝怪獣 | ||
大映 | ||
ガメラ:昭和版 | ||
ガメラ:平成三部作 | ||
ガメラ:新生版 | ||
大魔神 | ||
ほか | ||
ウルトラシリーズ | ||
松竹怪獣 | ||
怪獣:ほか | ||
ゲーム・アニメ・CG映画 | ||
海外制作 | ||
海外制作 |