鉄人28号 白昼の残月 Tetsujin 28-go: Hakuchu no Zangetsu / Tetsujin #28: The Daytime Moon

2007年 アニメ 3ツ星 ロボット 主人公は子ども 戦争

1つの鉄人に2人の正太郎。

本土防衛の切り札として作られた最終兵器「廃墟弾」、アメリカの日本再占領計画、暴走する鉄人28号、もう1人の正太郎、死に場所を求める特攻くずれ。絵柄はかわいいが、硬派なプロットが盛り込まれている。
2004年版アニメ『鉄人28号』の劇場版と思っていたが、設定を刷新した独立作品らしい。だとしたら、もう少し状況説明があるべきだろう。わけがわからぬまま、事態ばかり進展していく。思えば『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』もそうだった。監督の持ち味であり、悪癖だな。

顔が溶解した28号。廃墟弾で巨大化した大鉄人。芝居がかっていく演技。圧倒されるが、没入できない。どうしていいのかわからないまま、映画が終わる。ふー、疲れた。

映像はすごい。アイデアもすごい。でも映画の基本が崩れていた。もったいない。

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