ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 National Treasure: Book of Secrets

2007年 外国映画 2ツ星 宝探し @ディズニー

宝にもハンターにも魅力がない

前作に引き続き、ベン・ゲイツに魅力がない。当てずっぽうの推理を、大げさなアクションでごまかしている。ベンはなんのために宝を探しているんだろう? お金はたっぷりあるし、一族の汚名を晴らす方法はほかにもある。さりとて冒険が好きなようにも見えない。
そもそもトレジャーハンターに見えない。フランス語は読めないし、カメラも持ってない。コンデジや携帯カメラで、ろくな写真が撮れるもんか。大統領を誘拐しておきながら、褒めちぎって情報を聞き出すのは仰天。唯一、数字の羅列を暗記できるのはすごいが、それさえもICレコーダーを持っていれば済む。要するに、現代のトレジャーハンターじゃないね。

敵対するウィルキンソン(エド・ハリス)も不可解。一族の汚名を晴らすためなら、現世の犯罪は許されると思っているのか? あれだけ傲慢に振る舞っておきながら、最後の最後で腰砕けとは。この人、子どもはいないの?

例によって宝の保管場所は無茶だが、それはいい。残念なのは、誰かを犠牲にする仕掛けに意味がなかったこと。『SAW5』のような逆転があるかと期待していたのに。
宝にもハンターにも魅力がないから、どうにもならん。

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