紅 kurenai (全12話) kurenai

2008年 アニメ 2ツ星 日常を描く

日常はいいが、変化には弱かった

主人公は特殊な能力をもち、特殊な仕事をしてるが、考え方はいたってフツー。多くの美女に慕われているが、鈍感なので気づかない。与えられた状況に良識的な反応を示すだけ。よくあるパターン。無意識にハーレムを作っちゃうタイプだ。

紫が抱える事情は終盤で明らかになるが、いささか駆け足すぎる。九鳳院の近親婚は、もちろん褒められたことではないが、真九郎に説教される謂われはない。ましてや7歳の幼女に決めさせるのはおかしいだろう。無責任すぎる。真九郎にどれほどの覚悟があったのか。

キャラクターはおもしろく、日常の掛け合いは楽しい。それが終盤で破綻したのは、原作の要素を詰め込んだり、はしょったせいではなく、ストーリー展開に向いてなかったせいだと思う。本作はつまり、そういう作品なんだ。

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