リーピング The Reaping

2007年 外国映画 2ツ星 モンスター モンスター:悪魔

こけおどしが多すぎる

神の存在を否定する女性科学者が、どうにも解明できない奇跡(十の災い)に直面する。そのコンセプトはいいのだが、怖がらせる手口が安直すぎる。なんでもないシーンで大きな音を出したり、やたら幻覚を連発したせいで、事実が見えにくくなった。ホラー映画は怖がらせることが本分であって、びっくりさせることじゃない。

演出はわかりにくいが、ストーリーは単純。ラストもまぁ、悪くはない。「神を恨んだら、はじめて眠れた」という告白も、ぐっと来るものがある。しかし目新しいものはないし、「出エジプト記」などの予備知識が必要なハンデも大きい。原題の「Reaping」には、「刈り取り」や「報いを受ける」といった意味があるらしいが、これもわかりにくい。

少女はかわいく、昆虫は気持ち悪い映画だった。

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