ハンサム★スーツ Handsome Suits

2008年 日本映画 1ツ星 コメディ 変身

あまりにも浅い

飲食業なのに唾を飛ばしまくるのは、顔の善し悪し以前の問題だろう。大勢のファンとスタッフに支えられるイベントを、自分勝手な理由でぶちこわすことも許されない。人間の価値は外見ではなく、中身かもしれないが、主人公は中身にも価値がない。この物語を通じて、成長した人物がぜんぜんいないところが悲しい。

ハンサムスーツが貸与されたことに、なんの意図も背景もなかったことに驚く。お父さんが、娘が惚れた男の本質を見抜くために仕掛けたと思ったのに。
あるいは『世にも奇妙な物語』であれば、15分くらいで完結して、もっとおもしろくなったと思う。原作マンガは知らないが、あれこれ手間をかけて、つまらなくなったのではないだろうか。

こんな映画に出資した洋服の青山がかわいそうだ。

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