容疑者Xの献身 Suspect X

2008年 日本映画 3ツ星 探偵 推理

テレビドラマの劇場版としてはよいが、単体の推理ものとしては……

ストーリーやトリックは素晴らしい。しかし本筋に関係ないキャラやシーンが、おもしろさを減じている。シリアスな劇場版にすべく、いろいろ整理されたが、ファンサービスが足を引っ張っているようだ。

内海刑事(柴咲コウ)をひっこめたのは正解。草薙も図々しいが、友情と義理堅さがあるので好感がもてる。そういえば内海は、署内でお茶くみさせられていた。湯川には癇癪をぶつけるのに、上司にはへりくだるのはかっこわるい。内弁慶ならぬ外弁慶じゃん。
ここまで本筋にからまないなら登場させなくてもいいのに、出さないわけにはいかなかったんだろうな。パッケージも湯川と内海のツーショットになっているが、内容的には湯川と石神にすべきだよね。

湯川(福山雅治)の数式を書いて推理を整理するパフォーマンスを省いたのは正解。しかしスーパーマンのような演出は残ってしまった。たとえば雪山の登山シーンはえらい力がこもっているわりに、本筋に関係しないし、いろいろ不自然だ。
湯川の物理学が活かされるのは冒頭のガウス加速器だけ。インパクトは大きいが、これまた本筋に関係せず、観客を戸惑わせる。

テレビドラマの人気がなければ、映画は制作されなかっただろうから、テレビドラマを全否定するわけにはいかない。もどかしいところだ。

関連エントリー

RAMPO (SEGAサターン)

RAMPO (SEGAサターン)

1995年のゲーム ★3
氷菓 (実写映画)

氷菓 (実写映画)

2017年の日本映画 ★3