[レビュー2008年07月10日に発表された 

レッドクリフ 赤壁 / Red Cliff

#三國志 戦争
更新日:2011年03月07日(月) 03:30 [Edit]

まぎれもなく「ジョン・ウーの三國志」

シーンは悪くないが、つなげてみると奇妙。たとえば、軍の練習中に少年が笛を吹くだけでも異常だが、そこへ周瑜・大都督がやってきて、笛をなおしてあげるなんて信じられない。さらに父親が牛殺しを陳情され、あれやこれやで見事解決されると、もはや寸劇にしか見えない。そして周瑜が一大事と呼び出されたのは、馬の難産。えー! この国は、どうなってんの?

戦闘シーンはスローモーションばかりで興奮できない。まぁ、ふわっと空を飛ばないだけ、ちょっぴりリアルかな。白いハトが河を渡っていくシーンでは、気が遠くなった。これだけの超大作なのに、ジョン・ウー監督は自分らしさを貫いている。そう思うと、むしろ清々しい映画に思えてきた。
『ロード・オブ・ザ・リング』に比べると、物語の奥行きは浅い。今は宣伝効果もあって注目されているが、数年も経てば忘れ去られるだろう。『天と地と』もそうだった。

はてさて前編は壮大な「予告編」であり、赤壁の戦いは始まってもいない。正直なところ、後編への興味はあまりないのだが、興味を持てるのは今生きている私たちの特権なので、まぁ、機会があったら見てみよう。