バンク・オブ・ザ・デッド / Dead Heist Dead Heist

2007年 外国映画 4ツ星 モンスター:ゾンビ 主人公は犯罪者

しっかり作られたハチャメチャ

あらすじ:前半

ジャクソンはギャング引退の条件として、4人組の銀行強盗を指揮することになる。しかし馬鹿は4人は一日早く計画を実行してしまう。居合わせたジャクソンは人質を演じることで4人を支援しようとするが、馬鹿どもは状況を悪化させるばかり。ジャクソンは警察と駆け引きして脱出を目指すが...

ふつうのギャング映画としておもしろい。4人組は死んでいいが、苦労人のジャクソンは助かってほしいというジレンマが、いいスパイスになっている。スケールは小さいが、ハラハラしてしまった。

あらすじ:後半

人質をとって籠城していると、いきなりゾンビが出現。今夜は月に一度のゾンビが集団移動する日だった。ゾンビ発生の原因であり、いまはゾンビ退治をしているハンターが事情を教えてくれる。強盗と人質たちは協力しながらゾンビを撃退。しかしハンターの裏切りで大量のゾンビが押し寄せてくる。銃弾も尽きた。これはもう爆破しかないと思ったが、ナイフで殲滅できた。

ゾンビ発生は唐突だが、おもしろい。ゾンビの急所が頭ではなく心臓というのは、特殊効果のコストを抑える工夫か。してみると人質交換で数を減らしたのもうまいね。本作のゾンビは吸血鬼に近いもので、目が白いという特徴もある。これまた低予算ながら、うまく差別化している。監督はゾンビ映画に詳しいようだ。

そしてあっと驚くラスト。いやはや清々しい。ハチャメチャなのに、ここまで楽しめるとは思わなかった。

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