ひどいもんだ
私は原作マンガのファンで、どのように映画化されるのか期待してたんだけど……がっかり。ストーリーが散逸しちゃって、どこで感動すればいいのやら。カムイにもスガルにも悲哀がなく、じつに薄っぺら。『地獄変』のようなラストにどんな意味がある? ナレーションがいるのにモノローグもあるのは変。「原作から逸脱するな」とは言わないが、「これはないだろう」と言いたい。
島に裏切り者がいたのは驚き。信頼で結ばれた島の人々に感動して、カムイは腰を据える決心をしたんじゃなかったの? そしてリンチを受ける裏切り者を、掟によって追われるカムイが見殺しにするのも奇妙。
監督は原作を読んでないのか、あるいは読みすぎて説明を省いてしまったのか?
忍者バトルはよかった。ここまで表現できるのに、もったいないなぁ。
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