TATARI 呪いの館 Return to House on Haunted Hill

2007年 外国映画 3ツ星 幽霊

ただのホラー

『TATARI タタリ』(1999)の続編。あの惨劇を生き残ったサラが自殺して、その謎を妹が追う。元凶を「バフォメット像」というアイテムに収れんし、学者と盗賊が奪い合うプロットはよい。しかしサスペンス要素がうすれ、前作以上に平坦な印象を受ける。

怨霊が積極的すぎる。そのくせ主人公以外は怨霊の実在を認めないため、やられっぱなしだ。手足がちぎれ、血しぶきが飛んで、絶叫がこだましても、しょせんチンピラだから同情できないが、もっと頭を使って抵抗してから死んでほしい。怨霊は解放を求めていたようだけど、うまく表現できてない。教授か盗賊を取り込んで、惨劇を再現するところまでやってほしかった。

前作に比べると、だいぶ魅力が減った。ホラー映画で喜ばれるシンプルさは難しいね。

ページ先頭へ