ルームメイト Single White Female

1992年 外国映画 2ツ星 狂気

異常者ゆえの魅力が弱かった

ルームメイトが異常者で、2人の関係が緊迫すること、やがて破局に向かうであろうことは、映画のポスターを見たときからわかっていた。劇中のアリーは気づかないが、観客はへディを警戒し、その言動を信用しない。ゆえに2人の女性を魅力的に、親しみがもてる存在に描いておくことは、この映画のポイントだったと思うが、それが成功したとは言いがたい。
へディは理解も共感もできない異常者でしかないし、アリーの好意的解釈は度が過ぎている。異常者を、単なる敵として描くのはつまらない。

あるいは逆に、実際に狂っているのはアリーだったりすると、おもしろかったかもしれない。

ページ先頭へ