真夏のオリオン Battle Under Orion / Last Operations Under the Orion

2009年 日本映画 3ツ星 戦争 潜水艦

ストーリーはいいが、演出がちょっと……

倉本艦長が戦時中の人物に見えない。低姿勢だが剛胆で、知略に長け、人情もある。変わり者の艦長がいるのはいいが、「変わり者であること」がわかりにくかった。戦時下の日本も特殊だが、潜水艦の中はさらに特殊で、その空気を理解するのは難しい。せっかく老兵が若者に語っているのだから、そのあたりをフォローしてもよかったのではないか?

TVで見たときは、米兵のセリフが吹き替えられていてガッカリ。「敵同士でも、心は通じ合う」というテーマが台無しだよ。楽譜も日本語で書いてあったものを、駆逐艦で訳した方がリアル。日本語を読める米兵がいるはずない、と思うのは視野が狭い。潜水艦を撃沈したら、軍事機密がいっぱい回収できるのだから。

潜水艦と駆逐艦のバトル、互いの力量を認め合った艦長の知恵比べ、意外なラストなど、ストーリーは秀逸。なのに緊張感やリアリティは欠ける。もったいない作品だった。

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