機動戦士ガンダムUC (全7章) Mobile Suit Gundam Unicorn

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ノーしか言わない子どもたち

モビルスーツがCGで描画され、動きが滑らかで、ダイナミックになった。設定は細かく、デザインはかっこいい。なるほどプラモデルが売れるのも納得だ。

しかしストーリーはつまらない。都合が良すぎるのだ。主人公(バナージ・リンクス)は民間人の少年で、一目惚れした少女(オードリー)のために奔走したはずが、じつはビスト財団当主の隠し子で、ニュータイプで、モビルスーツの操縦方法もレクチャー済みだった。ここまで揃っていて、インダストリアル7で父親からガンダムUCを託され、パイロット登録によって途中下車できなくなるなんて、偶然とは思えない。

んで、登場人物(大人たち)はみーんな主人公の可能性を信じ、未来を託そうとする。子どものために死ぬか、子どもに討ち取られて退場したがる。なぜ大人たちはかくも自信を喪失してるのか? バナージにせよ、ミネバにせよ、具体的な施策を述べていないのに、なぜ白紙委任できるのか?
戦争が長期化したことで、憎しみの連鎖が止まらなくなった? そんなことぁ人類の歴史じゃ珍しくないし、何度も乗り越えきた。それが宇宙世紀になるとキッカケが掴めなくなって、「ラプラスの箱」がないと先に進めないなんて、ふざけてる。
ミネバが早い段階で箱の使い方(未来を変えるプラン)を示してくれれば、バナージはその実現のために戦うことができた。繰り返すが、子どもたちはノーしか言ってない。

とまぁ、全体的な疑問だけ書いて、各エピソードの不満はピックアップしない。つまるところ、私の好みじゃなかった。それだけのことだ。

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