武士道シックスティーン Bushido Sixteen

2010年 日本映画 3ツ星 学校

武士道......なのか?

漫画を実写化すると、どうしても違和感がつきまとう。外見のちがいもあるが、それ以上に内面──現実の人間が「漫画のような性格」をしていること──が奇妙なのだ。
本作の磯山香織がまさにそれ。役者さんはがんばっているけど、キャラクター設定に無理がある。武士道マニアが、あんな性格になるだろうか? これ見よがしに「五輪の書」を読むだろうか? べつに人格者である必要はないが、ぎゃんぎゃん噛みつく姿はみっともない。

武芸の達人が、無垢の一打に敗れる。
スタートはよかったし、エンディングも悪くない。途中にリアリティが足りなかった。

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