フローズン Frozen

2010年 外国映画 2ツ星 スポーツ

ズボッと椅子から転げ落ちたような気持ち

男女3人がスキー場のリフトに取り残される。どうやって寒風に耐え、どうやって生き残るか? 登場人物も舞台も限定された中で、どうやって物語を転がすのか興味があった。

その期待は半分満たされ、半分はすっぽ抜けた。リフトでの会話や絶望的な状況はおもしろかったが、なんのヒネリもなかった。リフトの係員との会話も、女性の電話番号も関係しないとは。まぁ、映画が終わる瞬間まで、いくつかの伏線が無意味と気づかなかったわけだから、緊張感は維持できている。ずっとつまらない映画と、ずっとおもしろいが最後だけつまらない映画。どっちがいいかは悩ましいところだ。

これからスキー場に行くたび、この映画を思い出すだろう。セーフティバーの冷たさ、地面までの高さ、ほかに客がいなくなる時間……。映画としてはイマイチだが、与えた恐怖感は大きかった。

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