ルー=ガルー Loups Garous

2ツ星

こんなものなの？

出だしはよかったが、都市を出るあたりで興味を失った。原作は未読。京極夏彦の作品に触れるのは初めてだけど、これが持ち味なんだろうか？
キャラクターデザインがよくない。瞳に精気がないので、みんな催眠状態にあるのかと思ったよ。劇中のバンド映像も、実在する少女たちの記録なのか、CG映像なのか、区別できなかった。不法滞在者が目立つロングヘアーなのも理解を絶する。

この管理社会が「人肉牧場」として作られたなら、もっと洗練されているはず。そうなっていない理由をあれこれ想像してみたが、土台があやふやすぎて、頭が痛くなった。楽しみたい気持ちはいっぱいなんだけど、これじゃ無理だ。

人物が描けていれば、リアリティは気にしない。主人公は特異な人物に引き寄せられる性質があるようだが、そのへんを掘り下げて欲しかった。