昆虫物語 みつばちハッチ 勇気のメロディ Hutch,the Honeybee

3ツ星

新しいアプローチ

「みなしご」が「みつばち」になったのは、語感を気にしてのことだろうか。そのせいか、今回は艱難辛苦の割合がうすく、異種族との交流が主眼になっている。最大の変更点は、人間が介在したことだろう。
当初は、人間と会話できることに強い違和感があった。しかしクライマックスは興奮していた。そして精神的な別れ。なぜ会話できたのか、なぜ会話できなくなったのか。無粋かもしれないが、そこが気になる。少女ではなく、ファーブルという名の少年が主人公なら、すとんと理解できたかもしれない。

それと、スズメバチの女王がかっこよかった。泣きわめく子どもを抱きながら、運命をにらみつける目。細かいところで演出が光ってた。