超強台風 Super Typhoon

2008年 外国映画 2ツ星 災害救助

ギャグなのか、マジなのか

この熱血市長の活躍を、中国の人々はどう見てるんだろう? カリスマがあって、判断が早く正確で、法律を無視しても咎められず、身体能力も高い? ギャグなら笑えるが、理想と考えているなら怖ろしい。完璧な人間による統治を期待すると、独裁者がうまれ、取り返しがつかなくなる。しかしまぁ、中国は徳治国家だから、これが理想でいいのか。

クライマックス、市長は「私は特殊部隊にいたー!」と叫んで津波の中に突っ込んでいく。バカバカしいと思うが、日本にも「私は原発に詳しいんだー」と突っ込んだ首相がいたから、笑うに笑えない。単純なギャグというより、皮肉と解釈する方が奥深いが、監督の意図はどうなんだろう?

特撮は素晴らしかった。日本の得意分野を侵されたようで複雑な気持ちになるけどね。

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