GAL AVATAR ギャルアバター GAL AVATAR

2011年 日本映画 4ツ星 ドラマ ロボット

シリーズ化を希望したい出来映え

あらすじ

高校生タカシの家は崩壊寸前だった。職を転々とする父はいつも不機嫌で、肥満体の母は、祖母の介護に疲れていた。姉は引きこもって姿を見せない。ある日、父が介護用に中古のアバターを買ってきた。アバターに祖母の意識を転送すれば自由に行動でき、家族の負担が減るという。しかし箱から出てきたアバターは、必要以上に美しかった。

父の目的は、母の意識を転送して若い娘とセックスすることだった。母も応じていたが、父の要求はエスカレートしていく。姉はアバターの美貌を利用して、彼氏を得ようとするが、美人は美人でトラブルが多い。興奮したタカシは、ネコの意識を転送したアバターで童貞を捨てた。そんなタカシを見かねた友人は、自分の彼女の精神を貸すが、寝取られてしまう。混乱の中、アバターはネコの意識を宿したまま逃げ出してしまう。あとには借金だけが残った。

低予算ながらSFマインドにあふれたストーリー。テンポもよく、最後まで楽しめた。エロはむしろ邪魔で、なくてもいいくらい。ない方が想像できて楽しめただろう。そのくらいよくできている。
アバターが最後まで「容器」として描かれたのはうれしい。美しさなんて皮膚一枚とはよく言ったものだ。魅力的な状況設定なので、もっとエピソードを見たくなる。

  • 自分の年齢と容姿を否定された母はなにを思うか?
  • 祖母のテクニックが巧みだったら?
  • クラスメートがアバターごしの関係を維持したいと言ってきたら?
  • 美男美女が不細工のアバターで接触してきたら?

よくあるネタでも、こうして映像化されると楽しい。続編を作ってくれないかなぁ。

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