コリン LOVE OF THE DEAD Colin

2008年 外国映画 3ツ星 モンスター:ゾンビ

低予算にしては、よくできてる

製作・監督・脚本・撮影・編集をひとりで手がけ、製作費はわずか45ポンド(約5,800円)だって。そうした情報を踏まえて見ると、なかなかよくできてる。ゾンビや傷跡のメイク、ちょっとしたSEもしっかりしてる。そこらのB旧ゾンビ映画より質がいい。

しかし注目すべきはストーリーだった。冒頭から主人公はゾンビ化して、あーうー唸りながら町を徘徊する。ゾンビの視点で見ると、人間は凶悪だ。感染した仲間を撲殺するシーンは、ゾンビ映画では定番だが、ゾンビの視点で見ると印象がちがう。
ゾンビに自我や理性はないとされるが、それを証明することはできない。見方によっては、動物と等しいかもしれない。しかし人間は、ひとたび怪物と認識したものに容赦しない。仕方ないこととはいえ、せつなさを感じてしまう。
超低予算映画として注目されたが、ゾンビ映画として、おもしろかった。

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