GRAVITY DAZE / 重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動 (PS4) GRAVITY RUSH

2015年 ゲーム 2ツ星 ファンタジー 異世界に召還 記憶操作 超能力

アート系ゲームだった

あらすじ

空中都市ヘキサヴィルは「重力嵐」と「ネヴィ」という脅威に晒され、崩壊寸前だった。そこで記憶のない少女が目覚める。彼女は黒猫ダスティから重力を操る力を授かって、仕事をして、自分の住処を作った。やがて少女は「キトゥン」と呼ばれるようになった。

重力の向きを変えることで、「空に向かって落ちる」感覚を楽しむゲーム。物理学的に考えると不可解だし、重力をコントロールできるなら肉弾戦を挑む必要はないが、そのへんはご愛嬌。能力発動により輝く身体、重力方向になびく髪、姿勢を変えるときの音、キトゥンの声などの演出は爽快だが、同じことの繰り返しで飽きる。
「重力操作」の発想はビルからビルに移動するさいに思いついたものらしい。ならばイメージイラストにあるように、建物との対比を追求すべきだった。つまり上空では落下方向も意識しづらく、飛行機と変わらなくなる。とりわけ終盤は敵までの距離が遠くなって、移動の爽快感は失われている。

ストーリーはグダグダ。キトゥンが記憶喪失なため、この世界とのつきあい方がわからない。最初は「元の世界に帰る」「出口を探す」ゲームと思ったが、キトゥンは自分の過去に興味がなかった。ヘキサヴィルの住人はどいつもこいつも身勝手で、依頼を果たしても喜びがない。そのくせキトゥンはヘキサヴィルを守りたいと言う。性格が理解できない。

「ふつうの女子高生が異世界に迷い込んだ」にすれば、ヘキサヴィルへの興味も湧いたはず。あるいは「記憶を失って一年、何でも屋をしながら生きてきた」にすれば、親しい人たちを配置できただろう。つまらないことでプレイヤーを悩ませないでほしい。

クエストも統一感がなくて戸惑った。「不思議の国のアリス」か「ピーターパン」をモチーフにすれば、没入しやすかったかもしれない。

ドラマパートをコミック風に表現したのはよかった。

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