ショーン・オブ・ザ・デッド Shaun of the Dead

2004年 外国映画 5ツ星 コメディ モンスター:ゾンビ

ゾンビより厄介な共依存

笑いのなかに、笑えない要素が混じっている。ショーンとエドの関係だ。どう考えても友人を、彼女とのデートに同伴するのはおかしい。ましてや下品でニートである。偶然出くわしても知らんぷりするだろう。おそらくショーンとエドは共依存の関係にあって、にっちもさっちもいかなくなっている。

映画はショーンとリズの恋に焦点を当てる。ショーンがリズと向き合うほど、本当の問題(エド)から目が逸れる。タイミングよくエドが問題を起こし、ショーンはいつものパターンにもどってくる。その繰り返し。リズが別れたくなるのも無理はない。エドもわざとやってるんじゃないか?
エドがゾンビになったことで、関係は再構築された。ぶっちゃけゾンビより、三人の関係の方がおもしろかった。

個人的に痛快だったのは、ショーンを馬鹿にしていた若者がゾンビ従業員になったこと。
ありえないことじゃない。私たちはなんにでも慣れてしまう。


ゾンビ世界の知恵
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