トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン Transformers: Dark of the Moon

2011年 外国映画 1ツ星 SF:スペースオペラ ロボット:自律型 地球外生命 @S.スピルバーグ

これ、感動できる話ですか?

アポロ計画に隠された真の目的は、未知の宇宙船を調査することだった! なんて興奮するオープニングだろう。『2』が駄目だったので、『3』への期待は大きかったが、すぐ失速した。『2』と同じで詰め込みすぎだよ。画面もごちゃごちゃして見づらい。

第1の失敗は、新ヒロインのカーリー。ホワイトハウスで出会って、ディランと親しくて、ときおり教科書的な正義を唱える? あまりに不自然だ。彼女は敵なのか? どんな性格なのか? 把握するのに2時間もかかってしまった。無駄すぎる。

第2の失敗は、サムの就職エピソード。高まるストレスは、すなわち人間社会に守る価値がないことを示している。サムは地球のために戦ったのに、その功績を認めてもらえず、ふたたび敵が襲来しても無視されるんじゃ、戦う気も失せる。あるいは、社会に認められるために戦おうとするだろう。しかし劇中、そこに踏み込む描写はない。人間社会は腐っていて、これからも腐るつづける。いやになる。

第3の失敗は、オートボットと人間の関係を描かなかったこと。人間は保身のために戦士を売り渡したのだ。ディランのような裏切り者もいた。いくらオートボットがお人好しでも、以前の関係には戻れないだろう。まず民衆がオートボットに感謝し、オートボットを放逐した為政者を処罰しようとする。それをオプティマスが許せばいい。なぜそのラストに到達しないのか、不思議でならない。

映像はすごかった。ストーリーは駄目だった。そんな映画はたくさんあるけど、本作は監督の悪意を感じてしまう。この映画を喜ぶことは、監督にまちがったメッセージを送ることになりそうだ。

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