[レビュー1968年02月08日に発表された 

猿の惑星 Planet of the Apes

SF:新人類 タイムトラベル 文明崩壊後
更新日:2019年09月11日(水) 01:48 [Edit]

SFの基礎を学んだ傑作

 私が産まれる3年前の作品。親父と一緒にテレビで見たけど、親父は結末まで知っていたので、いろいろ解説してくれた。ラストだけでなく、この作品全体が衝撃的だった。未知の惑星をさまようシーンも、同じ地球上で撮影されているとは思えず、すっかり没入していた。

 猿に捕まってからの展開もハラハラしっぱなし。テイラーはしゃべることで窮地を脱したが、もし言語が異なっていたら? どうやって知性を証明できただろう。テイラーが叫んで猿たちは驚いていたけど、置き換えると棒で叩いた犬が「やめて」というようなものだよね。

 当初、猿は高い知性をもち、文化的な暮らしをしているように見えたが、実際はチンパンジー/オランウータン/ゴリラの種族ごとに断絶があって、わかりあえていない。それが白人や黒人のメタファーだと気づくのには、もう少し時間が必要だった。
 思うに、SFの基礎は「価値観の逆転」にある。本作はそれをストレートに教えてくれた。振り返ると、本作が私のSF遍歴の出発点だった。

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