それでいいのかな?
上流階級に属する生意気な息子が、無学で肉体労働者の実父と打ち解けていく。ゲーセンで子どもたちに勝負を挑み、息子に勝利を味合わせる展開は熱い。ロードムービーと思いきや、母親の死によって状況は大きく展開する。
全面対決になったとき、スタローンの行動は直線的で、みずからのアドバンテージを捨て去ってしまう。馬鹿すぎる。腕相撲コンテストで挽回をはかるが、そこへ息子が駆けつけ、義父は勝手に改心し、すべて丸く収まった。いい話に見えるが、これでいいのかなぁ?
義父には義父の愛情があり、考えがあったはず。それを否定して、切り捨てることが、息子のためになっただろうか? あるいは死んだ母親も、これを望ましい結果と思うだろうか?
あっさり解決した分、不安が残る。数ヶ月もすると、息子は馬鹿な実父に嫌気が差して、義父のところへ帰るかもしれない。
- Google [オーバー・ザ・トップ]
- Wikipedia [オーバー・ザ・トップ]
- IMDB [Over the Top]
- 前の記事:復讐の女神 / ミス・マープル (8/12)
- 次の記事:夢幻紳士 冒険活劇編
- [レビュー] インデックス