ゼロ時間へ / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E3) Agatha Christie's Marple: Towards Zero
2008年 海外ドラマ 2ツ星 探偵 @アガサ・クリスティ「あら、本当に泳げないのね」
あらすじ
デボン州の高台にあるトリシリアン家ではパーティが開催されていた。スケッチ旅行でこの地を訪れていたマープルさんは、トリシリアン家のカミーラとは古くからの知り合いで、パーティに招かれることになる。
(c) ITV PLC (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide
ノン・シリーズもの。マープルさんが旅先で気に入られる展開は『カリブ海の秘密』を彷彿させるが、トリーヴス判事は早々に亡くなってしまうため、引っ掛かりが弱い。それでもマープルさんはマラード警視の注意をひいて事件に関わっていく。相手をその気にさせてから話を打ち切るテクニックは健在。若いころのマープルさんは危ない女だっただろうな。
トリーヴスに言わせると、殺人は結果であってはじまりではないそうだ。しかしミステリーとしては、殺人からはじまってほしい。事件前は登場人物の言動に注意が向かない。なので2度見たけど、マープルさんの動きが不自然すぎて困った。トリーヴスさんがマープルの本質を見ぬいた根拠もわからない。物語の整合性は今ひとつだった。
マープルさんはラティマーが本当に泳げないか確認するため、いきなり海に突き落とす。ライフセーバーが手配されていたとしても、あまりにも乱暴だ。「やっぱり泳げるじゃない」と展開すればスムースだが、それじゃ推理が破綻する。おもしろいけど、笑えないシーンだった。
事件の真相はいまひとつ。犯人が幼稚すぎて盛り上がらなかった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |