新トワイライト・ゾーン (1985年版) シーズン1全24話 The New Twilight Zone (1985 TV series) Season 1

1985年 海外ドラマ 4ツ星 SF ドラマ ファンタジー

『トワイライト・ゾーン』のリバイバル。

オープニングで煙とともに現れるロッド・サーリングの演出にふるえた。
ナビゲーターが姿を見せない。ナレーションが入らないときもある。最初は違和感があったが、慣れた。のちに2002年版が出ると、姿を見せなくて正解だったと思うようになった。
マルチセグメント形式により時間の制約がない。8分から40分までバラエティに富む。経過時間で話の終わりを予想することができない。物語に最適な長さで制作できる。

S1-01a 動揺日 - Shatterday

[あらすじ] 主人公は広告代理人。ある夜、間違えて自分の部屋に電話すると、自分自身(偽物)が出た。偽物は名前も顔も同じだから追い出せない。奔走するうち主人公は風邪をこじらせ、衰弱していく。 偽物が訪ねてきて、主人公の望んだことを代わりにやりとげると宣言。主人公は自分を変えたいと思っていたが、自分ではできなかったのだ。主人公は満足そうに消えて、偽物が本物として暮らしはじめた。

[感想] ★★★ ブルース・ウィリスが主演。偽物は、主人公の願いが具現化したもの、とされるが、宇宙人の侵略でも通じるところが怖い。

S1-01b 静かなひととき - A Little Peace and Quiet

[あらすじ] 主人公は主婦。子どもたちの騒音にうんざりして「お黙り!」と叫ぶと、すべての音、動きが静止した。自分以外の時間を止められるようになったのだ。主人公は自由で静かな時間を手に入れ喜ぶ。 ある夜、止まった時間の中で、町の異変に気づく。みんなが見上げる空には、着弾寸前の核ミサイル。もう上げると空に核ミサイル。もう時間を動かすことはできない。

[感想] ★★★ オーソドックスだが、ラストが痛快。むしろ、本作より切れ味のいい「時間停止もの」はあるだろうか。米ソ冷戦という時代背景の説得力に打ちのめされる。このあとなにをすればいいか、いろいろ考えてしまった。

S1-02a 言葉あそび - Wordplay

[あらすじ] 主人公は医療機器のセールスマン。最新機器の名前を覚えるのが大変。ふと、周囲の人と言葉のズレがあることに気づく。ランチは恐竜に、ランチは赤い色というように。書く言葉もズレるため、意思疎通できなくなる。 子どもが病気になった。主人公は病院に連れていき、怪訝な顔をされても子どもの無事を祈る。子どもは一命をとりとめた。神に感謝した主人公は、子どもの絵本で言葉を勉強をはじめる。

[感想] ★★★ 原因不明で、主人公に落ち度もない。ひどい話なんだけど、現実を受け入れ、順応してく主人公が新鮮だった。

S1-02b 夢売ります - Dreams for Sale

[あらすじ] 主人公は幸福な妻。夫と子どもたちとピクニックを楽しんでいたが、何度もデジャブを見てしまう。意識が朦朧となって、気がつくと陰鬱な未来都市にいた。 主人公は未来の労働者で、ドリームマシンで夢を見ていた。マシンの故障によって主人公は幸福のまま死んだ。

[感想] ★★★ 切れ味がいい。デジャブがドリームマシンの故障というのは、ぞっとする。

S1-02c カメレオン - Chameleon

[あらすじ] スペースシャトルのカメラが故障した。地球に帰還後、修理しようとカメラに触れた主任が、青い光とともに消えた。科学者が分析するが、カメラに異常はない。ふたたび光るとカメラが主任に変化。主任は「外に出せ」と騒ぎはじめる。「主任に偽装したなにか」であることは明らかで、科学者たちは警戒する。ふたたび光ると主任の妻に変化して、「夫を外に出して」と訴えはじめる。記憶を読み取って偽装している。催眠ガスで眠らせ、博士が調べようとすると、光とともに博士も取り込まれ、原子爆弾に変わった。 博士の記憶から原子爆弾を再現したようだ。カウントダウンが進行する。科学者たちは降伏し、ドアを開けた。原子爆弾は博士になって、外に出た。科学者が追いかけ、「主任と博士を返してくれ」と言うが、それは「ふたりとも自分の意志で同行すると言っている」と答える。「きみも来ないか?」と言われるが、科学者は拒否。博士は光になって、星空へ還っていった。

[感想] ★★★ ふつうに怖い。触れたものに化けると思いきや、記憶から再現し、かつ感情に訴えてくるのがえぐい。主任と博士が帰ってこなかったのは後味が悪い。あと主人公が曖昧なのは惜しい。

S1-03a マヤの秘石 - Healer

[あらすじ] 主人公は泥棒。博物館から盗んだ魔法の石に癒やしの効果があると知って、「傷を癒す奇跡の人」として有名になる。あるときネイティブ・アメリカンの祈祷師がやってきて、石を返すように言うが、。主人公は拒否した。 主人公は刺されるが、自分で自分の傷は癒せない。主人公は、自分が治療できなかった耳が聞こえない少年に石を渡し、傷を癒やしてもらう。主人公も少年の耳を癒やす。主人公は石を祈祷師に返した。

[感想] ☆-- 順当すぎて、いまひとつ。

S1-03b 奇妙な動物園 - Children's Zoo

[あらすじ] 主人公は7歳の少女。両親はいつも喧嘩ばかり。「子供動物園」への招待状をもらう。少女は入園し、両親は待合室へ。園内にはさまざまな夫婦が展示されていた。 5組の夫婦がいて、自分たちを選ぶよう頼んだり、脅したり、諦めたり、賄賂を渡そうとした。5番目の夫婦が気に入ったため、少女は新たな両親として連れ帰る。元の両親は檻の中に残された。

[感想] ☆-- あとひとひねり。たとえば、次の両親を決められなかったら? 新しい両親とも仲違いしたら?

S1-03c ドライバーへの警告 - Kentucky Rye

[あらすじ] 主人公はビジネスマン。いつものように飲酒運転をして、夜の森で事故を起こす。怪我したまま近くのバーへ行き、そこでまた酒をあおる。客たちにあおられ、腕相撲大会に参加して、優勝した。オーナーからバーを買い取らないかと持ちかけられ、同意する。 目が覚めると朝。荒廃したバーの窓から事故現場が見える。主人公は陰気な男を轢き殺し、自分も死んでいた。バーにいた陰気な夫婦だ。主人公はバーに閉じ込められた。

[感想] ☆-- バーの買い取り、前オーナー、被害者が足りないお金を出すことの意味が欲しかった。

S1-04a 消えた少年 - Little Boy Lost

[あらすじ] 主人公は女性カメラマン。仕事か結婚かを迫られている。動物園で知り合った少年を、モデルとまちがえて撮影する。たびたび少年と出会うが、正体がわからない。 少年は、これから主人公が産む息子だった。仕事を選べば、この子は産まれない。少年は自分を産んで、名付けて、育ててほしいと言うが、主人公は仕事を選ぶ。少年は消えてしまった。

[感想] ★★★ だから、名前を当てさせた(決めさせた)のか。いつか結婚して子どもが生まれても、それは自分じゃないと言うのも納得。のちに「世にも奇妙な物語」でリメイクされるが、本質が変わってがっかりした。

S1-04b 魔法のランプ - Wish Bank

[あらすじ] 主人公は離婚した若い女性。がらくた市でランプをこすると、中に吸い込まれた。役所のようなところで3つの願いを申請する。1.現金、2.若さ、3.離婚した夫へのささやかな復讐。サインして、あとは申請用紙を提出するだけだが、行列が長い。 やっと窓口に達するが、書類不備を指摘されたり、担当者が消されたりする。終業時間になると、なにもかも消えてしまった。がらくた市に戻った主人公は、ランプをこすらず去っていった。

[感想] ☆-- お役所仕事は笑える。コストがかからないから、あと1回くらい試してみてもいいのでは?

S1-04c 帰還兵 - Nightcrawlers

[あらすじ] 主人公は保安官。嵐の夜、行きつけの店でメシを食ってると、不審な青年がやってきた。近所で殺人事件があったため職質する。彼はベトナムの帰還兵。「想像したものが現実になる能力」があって、眠ると暴走してしまう。戦場で浴びた薬品の作用らしいが、詳しいことはわからない。男は興奮し、錯乱していく。保安官は男をケチャップの瓶で殴って気絶させると、店の周囲が戦場になった。 ヘリコプターの音、曳光弾、銃声、爆発、炎上。客たちが帰還兵を起こそうとする。保安官が被弾。兵隊が突入してくる。店員は帰還兵を殺そうとするが、失敗。錯乱した帰還兵は「ベトコンがいる!」と叫び、射殺された。同じような帰還兵が、あと4人いると言う。

[感想] ★★★ 荒唐無稽だが、勢いがある。圧倒された。救急車で運ばれる店主の、「同じ能力者があと4人も!」というセリフに痺れた。

S1-05a 屋根の上の少女 - If She Dies

[あらすじ] 主人公は妻を亡くし、幼い娘と暮らす男。ある日、交通事故に遭って娘が昏睡状態となった。屋根に白い少女の幻影を見る。そこは閉鎖された孤児院。幻影に指さされ、骨董品のベッドを購入する。夜、白い少女サラがあらわれ、トビーを探してと言う。孤児院で調べると、サラは死んでいて、トビーはぬいぐるみだった。 主人公は昏睡する娘を家に連れ帰り、サラのベッドに、ぬいぐるみを抱かせて寝かせた。朝、娘は目覚めた。娘はトビーを知っていた。

[感想] ☆-- サラが娘の身体に入ったということ? よくわからない。

S1-05b キューピット - Ye Gods

[あらすじ] 主人公は仕事人間。キューピット(ふつうの男性)が恋の魔法をかけるが、主人公は恋愛より仕事を優先する。キューピットは主人公のオフィスに押し掛け、恋愛するよう薦めるが、無視される。怒ったキューピットは主人公に矢を3本打ち込み、女性のことばかり考えるようにするが、呪いのため結ばれない。 キューピットとメガイラの不仲が原因だったので、主人公は仲を取り持つ。女性と再会し、恋に落ち、ハッピーエンド。

[感想] ☆-- 路上でいきなりキスかよ。

S1-06a 試験日 - Examination Day

[あらすじ] 近未来。主人公は無垢な少年。誕生日になると政府の試験を受け、不合格の場合は処分されてしまう。両親は不安に苛まれる。少年は試験に挑む。嘘をつけなくなる薬を飲まされ、特別な部屋で知能試験のようなものを受けた。 結果は不合格。この世界では、政府が決めた基準以上の知能は認められないのだ。

[感想] ☆-- 「オムニ・コーダー」という通信機器が古臭い。同じパターンでいろんな落ちを考えられそう。

S1-06b 時を超えたメッセージ - A Message from Charity

[あらすじ] 植民時代(1700年)の娘と、現代(1985年)の青年が、同じ病気に苦しみながら感覚を共有する。病気が治っても感覚共有は残り、互いに会話したり、情景を伝えられるようになる。ふたりは親しく勾留するが、未来の情景を語った娘は魔女として訴えられてしまう。 記録を調べ、裁判官の犯罪を知っているとほのめかしたことで疑惑を払拭する。平穏を得たが、娘は未来を知るのはよくないこととして通信を打ち切った。その後、青年がクラスメートたちと打ち解ける。不意に娘から連絡があって、植民時代から変わらぬ岩に愛のメッセージが刻まれていた。

[感想] ★★- 歴史を改変しない範囲で問題解決するのはスマート。

S1-07a 暴力教師 - Teacher's Aide

[あらすじ] 主人公は国語教師。粗暴な生徒たちに困っていたが、学校のガーゴイルに魅入られ、暴力を振るうようになる。自身の変化に戸惑うが、生徒たちは従順になった。不良がバットを持って学校にやってくる。襲撃を予感した主人公は待ち伏せする。 怪物と化した先生が生徒を殺そうとするが、理性で踏みとどまる。ガーゴイルが落雷で砕けて、先生は元に戻った。不良は改心した。

[感想] ☆-- 建物が先生を守り、先生が生徒を守ったようだが、弱い。「文法は大切」というセリフが印象的だった。先生役のエイドリアン・バーボーは、クリープショー「箱」の悪妻を演じた人だ。印象に残っていた。

S1-07b 失なわれし時の番人 - Paladin of the Lost Hour

[あらすじ] 主人公は黒人青年。墓場でチンピラに襲われる老人を助ける。ふたりは親しくなり、老人は黒人青年の家に居候させてもらう。老人は自分がもうすぐ死ぬこと、核戦争は起こらないことを断言。その理由として、11時で止まった懐中時計を見せる。老人はこの世界のすべてに責任があり、少しずつよくすると言う。「死ぬのは怖くないが、妻ミナの記憶が失われることが悲しい」というと、黒人青年は「おれが代わりにおぼえる」と言った。黒人青年はベトナム戦争の恐怖に悩まされていたが、老人に打ち明けたことで気持ちがらくになった。 翌日、墓場で老人が語る。1582年、教皇グレゴリウス13世が暦を変えて、11日間が消えてしまった。しかし実際のズレは11日と1時間で、その1時間は浮いてしまった。その1時間があるから世界は滅亡しない。1時間は懐中時計に封じられ、老人がこれを守護してきた。老人は黒人青年を相続者とする。老人はミナと過ごす1分をくれと願うが、黒人青年は拒否。すると老人は時計を作動させ、黒人青年を死んだ戦友と再会させ、罪の意識から開放させる。振り向くと老人は死んでいた。

[感想] ★★- 失われた1時間と、その守護者という設定がおもしろい。最後に時計を作動させるのは驚いたが、新たな万人への祝福かもしれない。死んだと思った老人が生きていて、時計を託すと息を引き取るのは驚いた。老人の「浮浪者志望ではないが、いまは自由を謳歌している」ってセリフもいい。

S1-08a 劇作家の願い - Act Break

[あらすじ] 主人公は売れない劇作家。舞台の展開で長年のパートナーと口論になり、感極まったパートナーは倒れ、奇跡の石で復活させてくれと頼み、死亡する。しかし主人公は新たなパートナーとして超一流の劇作家を望む。気がつくと主人公はシェークスピアの時代にいて、ハムレットを書くことになった。 シェイクスピアが魔法の石に、「ともに戯曲を書こう」と願ったため、主人公は共著することになった。

[感想] ☆-- 盛り上がらないなぁ

S1-08b バーニング・マン - The Burning Man

[あらすじ] 主人公は少年。おばさんと荒野を車で走っていると、おかしな老人を乗せることになった。老人は怖い話ばかりする。うんざりしたおばさんは、老人を置き去りにする。ピクニックの帰り、おかしな子どもを車に乗せる。 子どもはおばさんになにか吹き込み、老人と同じことを言った。

[感想] ☆-- うーん? 因果関係がつかめない。

S1-08c 悪魔のジョーカー - Dealer's Choice

[あらすじ] 主人公はオッサン。仲間たちとポーカーを楽しんでいたら、魔王が混じっていたことがわかる。魔王は地獄に連れて行く人間をカードで選ぶ。主人公が選ばれるが、仲間たちの横槍で一騎打ちすることになった。 ロウボールという、より高い役を揃えたほうが負けになるルール。悪魔は「6」のカードを揃えるから勝てると踏んだが、ジョーカーが混じって悪魔の勝ちになる。しかし善良な人間がジョーカーに触れると、それは「6」だったことが判明。魔王はイカサマを侘びて、ごちそうをおごってくれた。

[感想] ☆-- 魔王が魔王らしいところをいっさい見せないまま、魔王であることが前提で話が進んでいるところがおもしろかった。魔王でないほうがよかったかな。

S1-09a 復讐のハイヒール - Dead Woman's Shoes

[あらすじ] 主人公は古着屋で働く地味な中年女性。寄付されたハイヒールを履くと人格が豹変。そのハイヒールは大富豪の亡くなった妻の持ち物で、怨霊が取り憑いていた。主人公は大富豪の家に押しかけ、富豪の妻として振る舞って、自分は殺されたと騒ぎ出した。 「妻」は拳銃を出して発砲。逃げる大富豪。追いかけようとハイヒールを脱ぐと、妻は地味な女性にもどり、ハイヒールを捨てて帰っていった。しばらくして別の女性がハイヒールを履き、「妻」になった。大富豪の家で銃声が轟く。

[感想] ★★- ※1959年版「死人の靴」(1962)のリメイク。ハラハラ見入ってしまったし、オチもよい。

S1-09b 失いしもの - Wong's Lost and Found Emporium

[あらすじ] 主人公は「遺失物取扱所」を探す青年。3年かけて見つけるが、係員がいない。ここでは本人には見えない光の導きで試練を見つけ、成功しないと失くしものを得られない。青年は老婦人、中年男性の試練を見つけるが、どちらも失敗。一部始終を見ていた若い女性と協力し、互いの試練を見つけることにした。 若い女性は成功して、「ユーモア」を取り戻す。青年も「思い出」と「やさしさ」を取り戻し、自分の冷淡さを悔いる青年。ここを気に入ったふたりは遺失物取扱所の管理者となった。

[感想] ☆-- よくわからない。

S1-10a 影男 - The Shadow Man

[あらすじ] 主人公は怖がりの少年。母親に照明とテレビを消され、暗い部屋で眠ることに。するとベッドの下から影男が出てきて、窓から去っていった。翌日、学校は影男の恐怖でもちきり。影男は自分を襲わないと確信した主人公は、夜でも自由に動けるようになり、美人のリアナに勉強を教えたり、町の人の付き添いをするようになる。 いじめっ子と対決するため、夜の公園に。影男はベッドの下に住むかぎり主人に手を出さないが、ほかのベッドに移ったため、襲われてしまった。

[感想] ☆-- ジョー・ダンテらしい。ただの怪物もので、トワイライトゾーンではない。

S1-10b アンクル・デビル・ショー - The Uncle Devil Show

[あらすじ] 主人公は幼児。遊びたいざかりだが、両親は放任はよくないと考えている。テレビを見ながら魔法の実験をするが、うまくいかない。虫があふれたり、犬の目玉が増えたり、父親が透明に、母親が動物に、壁の向こうが異世界になり、恐竜が闊歩する。 母親が声をかけると魔法は消えた・・・ように見えたが、そうでもなかった。

[感想] ☆-- これまた、ふざけたエピソード。コドモの妄想でしかないのが、つまらん。

S1-10c 解禁日 - Opening Day

[あらすじ] 主人公は金持ちの妻と不倫する男。カモ猟解禁日、妻にそそのかされて友人(金持ちの夫)の殺害した。気がつくと自分が彼女の夫になって、2人の子どもがいた。ふたたび解禁日。妻の友人とカモ猟をすることに。主人公は、不倫した妻が自分を殺そうとしていると直感。友人を先に殺すと決めた。 殺そうとした瞬間、元の自分に戻った。主人公は湖に落ちて死んでしまった。

[感想] ☆-- 妻の気持ちがわからない。

S1-11a 燈台 - The Beacon

[あらすじ] 主人公は医者。田舎道で車が故障して、雑貨屋で知り合った少年の家に泊めてもらう。少年の妹は病に伏していたが、母親は診療を拒否。夜、燈台が村人たちを照らし出す。妹の容態が悪化し、少年が助けてほしいと訴える。薬を処方する主人公。少年の話によると、燈台に棲むもの(セス)が村を見守っているが、その代償に妹を連れて行くそうだ。 セスは村の創始者の名前で、死後その魂が燈台に宿っていると言う。村人たちはセスに生贄を捧げている。主人公は村人たちに囲まれ、妹を助けた罪を贖うために殺された。

[感想] ☆-- こうしたことを何百年つづけた村であろうと、物語にするのは「最後の1人」がいいなぁ。

S1-11b 時空を超えて - One Life, Furnished in Early Poverty

[あらすじ] 主人公は小説家。不機嫌なことがあって故郷にもどった。少年時代に埋めたオモチャを掘り起こすと、過去にタイムスリップする。主人公は少年時代の自分と親しくなる。早くに亡くなった父親とも和解できた。 主人公は過去を去ろうとするが、少年時代の自分と喧嘩別れする。そのとき主人公は、自分が小説家になった理由がいじめっ子ではなく、大人になった自分と喧嘩だったことを思い出す。気がつくと故郷。主人公はオモチャを埋め戻し、タクシーに乗る。運転手はいじめっ子だったが、どうでもよくなっていた。

[感想] ☆-- 定番。主人公が宿もなくどう過ごしたか気になる。

S1-12a さまよえる魂 - Her Pilgrim Soul

[あらすじ] 主人公は科学者。開発中のシステムに胎児のホログラムが投影される。プログラムを見直すが、ホログラムは少女・ノーラに成長した。実在のノーラは変わり者で、かなり昔に亡くなっている。霊魂がコンピュータ内で再生されているのだろうか? 主人公はノーラにのめり込み、妻と喧嘩してしまう。ノーラは毎日10年分成長した。 ノーラの話は過去の記録と合致した。流産したことを思い出したノーラは突如苦しみ、消えた。しばらくして戻ってきたが、それっきり自分のことは話さなくなる。追跡調査によって、ノーラは35歳で亡くなったこと、夫が長く悲嘆に暮れたことがわかる。主人公はノーラの夫の生まれ変わりだった。ノーラはコンピュータを操作し、主人公と妻を引き合わせる。

[感想] ☆-- ノーラは歳を取るほど魅力的になる。話の流れが見えず、冗長だった。ホログラムから物体が出てくるラストはやりすぎ。

S1-12b 悪魔の方程式 - I of Newton

[あらすじ] 主人公は数学教授。「方程式が解けるなら悪魔に魂を売る」とつぶやくと、赤いTシャツを着た悪魔が出現した。口が滑ったと詫びるが、悪魔は納得しない。悪魔は「3つの命令に、自分が答えられなかったら見逃してやる」と言う。「本当か?」「イエス。これで1問」「ひどい」「悪魔だから」「きみの能力に限界はあるか?」「ない。最後の質問をしろ」 「ではおまえに命じる。失せろ」「ノォォォォォ!」

[感想] ★★★ ちょこちょこ変わるTシャツがいかす。

S1-13a クリスマス・ギフト - Night of the Meek

[あらすじ] 主人公は日雇いサンタ。貧富の差に悩み、酔っ払い、デパートの仕事を解雇される。夜、黒いゴミ袋から無限にプレゼントが出てくるようになったので、喜んで配りはじめる。デパートの経営者が通報し、主人公は警察に逮捕されるが、領収も出てきて放免になった。 経営者はサンタから特注のコートと、子どものころになくしたサイン入りボールをもらう。喚起する経営者。男が帰宅すると、ヒゲと衣装が取れなくなり、本物のサンタになった。

[感想] ★★- ※1959年版「弱き者の聖夜」(1960)のリメイク。経営者視点が追加され、プレゼントの領収書が出てくる。いっそ経営者を主人公に据えたほうがまとまりがいいだろう。

S1-13b コピー - But Can She Type?

[あらすじ] 主人公は秘書。大量コピーのため残業してると、コピー機が光を放ち、気がつくと「秘書」が憧れの職業になる世界に迷い込む。ふたたび現実に戻って、つまらない仕事をする。コピー機が異世界への扉と気づく。 主人公はコピー機を作動させ、異世界で素晴らしい仕事に就いた。

[感想] ☆-- あっけないが、これはこれでいいかも。

S1-13c 燃えつきた惑星 - The Star

[あらすじ] (未来の宇宙船にて)主人公は神父で、宇宙探査線のクルー。エイリアンの信号をキャッチして調査に向かい、遺跡を発見した。超新星爆発で滅びたエイリアンが、自分たちの芸術や歴史を記録していた。 超新星爆発は地球でも観測されていた。聖書にあるベレツヘムの空を照らした光だ。神父は嘆く。解読されたエイリアンの詩によると、彼らはなんらかの哲学的境地に至っていた。人類も彼らのひそみに倣い、だれかの光になりたいと願う。

[感想] ☆-- キリスト教徒じゃないから、わかりにくい。

S1-14a 現像 - Still Life

[あらすじ] 主人公は写真家。古いカメラと未現像のフィルムを見つける。現像すると70年以上前のアマゾン探検隊が撮影したクルカイ族が映っていた。探検隊の生き残りである教授によると、クルカイ族は写真を嫌い、襲ってきたため、フィルムが残っているはずがないと言う。見てみると写真からクルカイ族が消えていた。 クルカイ族は実体化し、主人公と妻に襲いかかる。クルカイ族は撮影すると写真に封じることができた。フィルムが尽きて窮地に陥るが、ポケットカメラで最後の1人を封じた。

[感想] ☆-- あっけない。

S1-14b 小人のはなし - The Little People of Killany Woods

[あらすじ] (中世)主人公は労働者。一文無しのリアムがバーで森で小人に会ったとホラを吹くのに腹を立て、店から追い出す。リアムは「小人たちのところへ行く」と言って去った。その後、リアムは姿を消し、小人からもらった黄金で借金を返済したことを知る。主人公はリアムが盗みを働いたと考え、あとを追う。 主人公は森の中で円盤と、宇宙人と戯れるリアムを見つける。びっくりした主人公は逃げて、バーで小人を見たと訴える。しかし巻き上げた黄金は鉛に変わっており、主人公は笑われてしまう。リアムを乗せた円盤は星空へ飛び去った。

[感想] ☆-- コメディ。

S1-14c フォーチュン・クッキー - The Misfortune Cookie

[あらすじ] 主人公はレストラン批評家。行ってもいない中華料理店「ミスター・リーの店」を酷評する記事を書いた。いちおう店に足を運んで注文するが、食べずに帰った。このときもらったフォーチューンクッキーに書いてあったとおりの幸運が起こる。主人公は店を再訪し、またクッキーをもらい、また幸運に巡り合う。主人公は三度店を訪ねるが、不吉な占い「おまえは死ぬ」を引いてしまう。 店を出ると主人公は空腹に見舞われる。気がつくと異次元の中華街にいた。適当な店で食事を貪り食うが、空腹は癒やされない。主人公は食べながら死んでいた。

[感想] ☆-- 悪いことをした者が悲惨な目に合うのは予想通り。ストレートすぎて、むしろ驚いた。

S1-15a モンスター! - Monsters!

[あらすじ] 主人公はホラー好きの少年。となりに引っ越してきた老人が、自分は吸血鬼と言う。観察すると、超常的な力をもっていた。少年は老人と親しくなる。老人は、人間には異物を排除する遺伝子があると言う。そのころ、町に奇妙な病気がはやっていた。 老人がモンスターに噛み殺される。変質者のしわざと恐れる町の人々は、けろりと病気がなおっていた。老人を殺したのは、少年を含む町の人々だった。少年は老人に教わった美しい情景に慰められる。

[感想] ★★- プロットはいいけど、わかりにくい。最後のくしゃみも意味が拡散しちゃう。

S1-15b 宇宙よりの使者 - A Small Talent for War

[あらすじ] 主人公はアメリカ国連代表。宇宙から大使がやってきて、「人類は自分たちが播種したが、稚拙な戦争を繰り返すため処分する」と宣言。なんとか24時間の猶予をもらって、世界平和のプロセスを完成させるのだが。 宇宙人が求めていたのは戦士であった。人類の戦争は稚拙で使い物にならないため、抹消する。しかしユーモアの才能はあったと告げた。

[感想] ★★- 宇宙大使が戦士を求めていることは明らかなのに、どうして勘違いしたのか。

S1-15c 時のすきま - A Matter of Minutes

[あらすじ] 主人公は夫婦。目が覚めると青い男たちが家の中を片付けている。外も青い男たちがいっぱいで、ところどころ真っ白な空間がある。作業服の男に呼び止められ、ここは11時38分の世界で、まだ工事中だと説明される。白い空間はだれも使わなかったところ。小さなミスをして、モノの位置が変わったりする。夫婦は仕組みを理解したが、時間の舞台裏に来た人間は元の世界に帰れないと言われる。 夫婦はすきを見て逃げ出し、隠れる。「実時間」がやってくると、町に人々が行き交い、夫婦はそのまま「実時間」に乗ることができた。青いスパナが落ちていた。

[感想] ★★- 時間経過の概念がおもしろかった。ささやかな証拠が残るのもいい。路上にスパナが落ちていたら、この話を思い出すだろう。

S1-16a エレベーター - The Elevator

[あらすじ] 主人公は兄弟。帰宅しない父を案じて、実験施設に向かう。父は安価な食糧を開発していた。施設には巨大なネズミやネコ、イヌの死体が転がっていた。兄弟は父が開発したエサの作用を疑う。施設の奥で兄弟は、子どものころに遊んだエレベーターを見つける。 エレベーターを作動させると、降りてきたのは巨大な蜘蛛だった。

[感想] ☆-- これで「エレベーター」というタイトルはどうなのよ。

S1-16b 無視刑囚 - To See the Invisible Man

[あらすじ] 近未来。主人公は冷淡罪で、一年の無死刑に処される。額に刻印された無死刑囚は無視しなければならない。子どもも盲目のものも努力して無視する。無死刑囚同士も、監視カメラを恐れて会話しない。主人公は衰弱していくが、ついに1年の刑期を終えた。 刻印を消してもらうと、主人公は気さくになって、社会と交流しはじめた。しかし無死刑囚を無視することはできず、話しかけてしまい、ふたたび無死刑に処される。

[感想] ★★- 科学的に存在を隠すのではなく、刻印を見て努力して無視するのは驚き。主人公が無視刑を知らなかったり、チンピラがわざと轢いたり、いろいろ抜けはあるが、ゆきすぎた矯正というのはおもしろかった。

S1-16c 誰よりも愛される歯医者 - Tooth and Consequences

[あらすじ] 主人公は精神を病んだ歯科医。首を吊ろうとするが、「歯の精」というオッサンに救われる。魔法によって主人公は美人とつきあい、すなおな患者が殺到し、医院は大繁盛する。 急展開にあきれた主人公は逃走、貨物車に飛び乗る。そこには歯の精によって破滅した歯科医がいっぱいいた。

[感想] ☆-- なんじゃ、こりゃ?

S1-17a ようこそウィンフィールドへ - Welcome to Winfield

[あらすじ] 主人公は病室で眠る青年。いやな予感がして彼女と病院を抜け出し、ウィンフィールドの町に迷い込む。3週間後、白い男(死亡課の聖ジョージ)が追いかけてきた。ウィンフィールドは西部開拓時代そのままの町で、住人たち1世紀以上、死神の「回収」から逃れていた。 死神は、前任者の違法取引によってウィンフィールドの住人たちが見逃されていたことを知る。死神は職務をまっとうしようとするが、情にほだされ62名全員を見逃してしまう。

[感想] ☆-- 甘すぎる。しかし意外と言えば意外。予想できなかった。

S1-17b 意識の空白 - Quarantine

[あらすじ] 主人公はコールドスリープから目覚めた男。324年後の未来世界は機械文明を捨て、超能力によってはさまざまなことを成し遂げていた。主人公の末期がんも心霊手術によって取り除かれた。主人公は機械屋(兵器の専門家)で、この時代には不要な人材だったが、地球に向かっている隕石を迎撃するため起こされた。主人公は300年前に捨てられたビーム兵器を復活させる。 ビーム砲が狙っていたのは宇宙船だった。核戦争から逃れた政治家や軍人が乗り込んでおり、核兵器も搭載している。彼らにとっては10年しか経過していない。ビーム砲が発射され、旧世界の伝染病は駆除された。主人公は、罪を共有した仲間として受け入れられるが、腑に落ちない。そんな彼のため、未来人は宇宙のビジョンを見せるのだった。

[感想] ★★- 原題は「防疫」。旧世界の伝染病のことだったのね。

S1-18a おばあちゃん - Gramma

[あらすじ] 主人公は少年。留守番してると、おばあちゃんがうめき声でお茶を要求。持っていくと、お茶は床下に吸い込まれた。床下に宝物があると考え、調べてみると、「ネクロノミコン」などの魔導書と日記が出てきた。やはりおばあちゃんは魔女だった。 おばあちゃんは呪文を唱え、死んでしまった。死者の顔を覆えと声がして、死体のところへ行くと、おばあちゃんは怪物になって襲ってきた。母親が帰ってきて、祖母の死を伝える少年。少年はなにかに取り憑かれていた。

[感想] ☆-- 老人への嫌悪感を映像化している。恐怖より、母親に叱られることを恐れるのはリアル。しかしストーリーはよくわからない。

S1-18b オリジナル・ストーリー - Personal Demons

[あらすじ] 主人公はスランプに悩む作家。アイデアを求めて歩いていると、黒い死神のような怪物と遭遇する。作家以外の人間は怪物が見えないため、作家は頭がおかしくなったと排斥される。作家は怪物たちに、かまわないでくれと頼み込む。 怪物たちは、自分たちのことを書けば許してやると笑う。作家が書き始めると、怪物は消えていった。

[感想] ☆-- 物足りない。20年前に得たアイデアも関係なかった。

S1-18c 特殊音響効果 - Cold Reading

[あらすじ] 主人公は俳優。ぶっつけ本番でラジオドラマ「ディック・ノーブルの探検隊」の放送をやることに。脚本家がブードゥーの置物に「リアルな音響効果を」と願うと、ドラマの進行にあわせてアフリカの鳥、嵐、未開の部族がスタジオに出現してしまう。脚本家は喜んで、放送を継続させる。 スタジオで言ったことはすべて現実になる。危険を理解した脚本家は台本を変えて、飛行機事故や地震をなくす。スタジオはすっかり密林に変わり果てたが、なんとか放送を終える。しかし次回予告で「火星からの侵略者」と言ってしまった。

[感想] ☆-- ジュマンジを彷彿させるドタバタ系。短いから許せる。

S1-19a 妖精レプレコン - The Leprechaun-Artist

[あらすじ] 主人公は3人組の若者。妖精レプレコンに捕らえ、3つの願いを叶えてもらうことになった。1人目がX線の目で女性の裸を見ようとするが、骨まで透けて失敗。2人目が親を思い通りに動かしたいと願うが、命令しないと動かないのでキャンセル。3人目は一晩じっくり考えて言った。 3人目は理想的な車を要求。届いたリムジンで暴走してると、警察に逮捕された。妖精レプラコンの情けで、3人は釈放された。

[感想] ☆-- 軽い。ずっと国家を歌わされたお母さんが気がかり。

S1-19b 地獄への運び屋 - Dead Run

[あらすじ] 主人公はスピード狂のトラック運転手。事故を起こして仕事ができなくなり、知人に秘密のクライアントを紹介してもらう。それは「死んだ罪人」を運ぶ仕事だった。目的地は地獄だった。 積荷が届くたび、地獄は大きくなっている。主人公は罪人たちの訴えを聞くが、地獄に落ちるほどの罪ではないと考える。主人公は仕事をしつつ、自分が選んだ罪人を逃がすようになった。

[感想] ☆-- 設定はおもしろいが、ドラマとしては間延び気味。運転手たちにも組合があるのね。

S1-20a 銀貨の横顔 - Profile in Silver

[あらすじ] 主人公は歴史研究家。J.F.ケネディを研究するため、タイムマシンで1963年の過去を行き来している。主人公はケネディの子孫であり、研究は祖先崇拝でもあった。主人公はケネディ大統領が狙撃されたダラスのパレードへ行き、記録するが、意を決して大統領を狙撃から守ってしまう。歴史改変によって、フルシチョフ書記長が暗殺され、ソ連によるヨーロッパ侵攻がはじまる。ひずみは拡大し、全面戦争によって生物は絶滅することが確定する。歴史をもとに戻すには、ケネディ大統領が暗殺されるしかない。 主人公はケネディ大統領に、自分がタイムトラベラーであることを明かす。ケネディは運命を受け入れるが、主人公はケネディを未来に転送。自分がケネディの身代わりになって狙撃される。この動きは規定事項であった。タイムトラベルもまた、歴史の一部なのだ。ケネディは未来で演説し、人類を発展させようとする。

[感想] ★★- 最後はそう来たか、と思ったが、視聴中は方向性がつかめず、困惑した。

S1-20b 欲望のボタン - Button, Button

[あらすじ] 主人公は短気な妻。愚鈍な夫と衝突が絶えない。ある日、営業マンからボタンを押すかどうか試される。ボタンを押すと「あなたの知らないだれか」が死んで、大金をもらえると言う。夫はボタンを捨てるが、妻は拾ってきて悩む。 妻はボタンを押した。翌日、営業マンがやってきて、箱を回収する。箱は「あなたの知らないだれか」に送られるのだった。

[感想] ★★- 原作は、リチャード・マシスンの短編。映画「運命のボタン」ほどではないが、尺稼ぎがある。10分でいい。

S1-21a 恐怖のメッセージ - Need to Know

[あらすじ] 主人公は政府機関の科学者。ある小さな町で人々が発狂する事件が起こり、調査にやってきた。発狂した人々は健康だが会話できず、伝染病も確認できない。彼らが直前に会っていた人物として、とある教授が浮かび上がる。教授はこの世のすべての意味を悟ったので、それを人に話していた。 教授はラジオに出演して、秘密を語ろうとする。主人公は止めようとするが殴られて昏倒。ラジオがはじまり止めようがないため、知り合いがラジオを聞くのを止める。しかし秘密を知った人は多く、主人公も耳打ちされて発狂する。

[感想] ☆-- モンティ・パイソンだね。

S1-21b 赤い雪 - Red Snow

[あらすじ] 主人公はKGBの捜査官。北極圏の小さな町で党員2名が変死した事件を調べることになった。調査の過程で、ワレンティナという女性が50年前から変わらぬ姿で生きているヴァンパイアであると気づく。この村には複数のヴァンパイアがいて、人間と共存していた。 彼らはヴァンパイアになることで、迫害と極寒に耐えてきた。血を吸うのは狼や強盗だけ。主人公は信じられないが、話をするうち、どちらが反逆者かわからなくなる。主人公はヴァンパイアの仲間になって、村を守ることにした。

[感想] ☆-- ソ連崩壊の5年前かぁ。

S1-22a 永遠のエンターティナー - Take My Life...Please!

[あらすじ] 主人公は売れっ子コメディアン。じつは他のコメディアンのネタを盗んでおり、そのトラブルで事故を起こしてしまう。気がつくと死後の世界で、ナイトクラブのステージに立つことに。いつものネタを披露するが、客たちは無反応。困っていると、残酷ネタ、自虐ネタを要求される。ぽつりぽつりと話すと客たちは大喜びした。 それは主人公が過去に犯した罪のエピソードだった。ステージが終わって、疲労困憊する主人公。マネージャーは「この調子で毎晩3回ずつやってくれ」と求める。永遠ではなく、20億年だけ。主人公は地獄に堕ちたようだ。

[感想] ☆-- 反応があることをしゃべっていく雰囲気がこわい。

S1-22b 死を呼ぶ集い - Devil's Alphabet

[あらすじ] 主人公は大学生。7人の仲間たちと結社を作り、毎年この日に集まることを誓う。20年後、1人が自殺して6人になった。しかし書類に自殺したメンバーの署名があって、グラスのワインも空になった。翌年、1人が不自然な首吊り自殺をする。気味悪くなって会合を中止するが、1人は同じように首を吊り、2名は馬車の事故で死ぬ。残った2名のうち1人が拳銃自殺して、最後の1人になった。 会合がはじまると、6名は幽霊として出席。主人公は結社の解散を提案。満場一致で可決され、主人公も死者たちも解放された。

[感想] ☆-- 幽霊が解散に賛成するのは驚き。

S1-22c ライフ・ライブラリー - The Library

[あらすじ] 主人公は作家志望の女性。奇妙な図書館で働きはじめる。彼女はすぐ、そこに保管されている書物が人生の入れ物であることに気づく。やがて彼女は、本を書き換えるとその人の経歴を変えられることに気づく。執筆の邪魔になる隣人を幸福に片付けていくが、そのたび新たな問題が起こり、妹が死んでしまう。主人公は人生の本で妹を救おうとする。 書き換えが上司や主人に知られることになり、叱責される。図書館を追い出されると、妹は最初の状態に戻っており、図書館もなくなっていた。

[感想] ★★- 想像力のない主人公。自分の本に「本を読んでいる」と書かれているところがよかった。

S1-23a ナイトメア - Shadow Play

[あらすじ] 主人公は被告。法廷で絞首刑が確定するが、「これは夢だ」と笑う。主人公は刑に処されるまでの時間を何度も経験していた。いっぽう検事と弁護士は、主人公の言ってることがウソに思えなくなっていた。主人公は知らないはずのことを知っている。日曜に開廷し、傍聴人がいなかったのも不自然。みんなの記憶もあいまい。罪人たちも主人公を信じていた。絞首刑が執行されて主人公が死ぬと、その夢であるこの世界も消えてしまう。 主人公は「罪の意識」で、こんな夢を見ていると言う。妹(検事の妻)と父(教誨師)は役柄を変えて何度も登場する。検事と弁護士は刑の執行を止めようとするが、間に合わなかった。世界は消え、ふたたび法廷へ。キャストがシャッフルされているが、判決は同じ。主人公は「これは夢だ」と笑う。

[感想] ★★★ 1959年版「夢の世界」(1961)のリメイク。キャストのシャッフルがおもしろい。

S1-23b 未来の音色 - Grace Note

[あらすじ] 主人公はオペラ歌手志望の女性。病気の妹を世話するため、練習もままならない。妹は姉のため、プレゼントを贈りたいと願う。翌日、気がつくと主人公は1966年から1986年にタイムスリップしていた。未来で自分はオペラ歌手になっていた。 妹の声がして病院に戻る。妹はプレゼントとして、ロケットを用意していた。妹は死んだ。未来の希望を見せてくれたのだろうか。

[感想] ★★- ベタだけどいいね。

S1-24a エイリアン来襲! - A Day in Beaumont

[あらすじ] 主人公は天文学者。恋人と旅行中、UFOの着陸を目撃する。双眼鏡で観察するが宇宙人に気づかれ、レーザー銃で攻撃される。あわてて近くの町に逃げて、保安官に通報する。しかし30分前に空軍の飛行機が墜落したと言われ、取り合ってもらえない。学者は保安官を現地に連れて行く。空軍の兵士が集まっていたが、宇宙人の偽装であった。FBIに連絡しようと町まで戻るが、町の住人もみんな宇宙人だった。 UFOに連行される2人。恋人は覚醒したと言い、マスクをとって宇宙人の顔を見せる。混乱する主人公。ここは地球ではなく、地球侵略のための訓練施設だった。

[感想] ★★- 予想外のオチ。そこまで精巧に作る必要があるのかと思うが、宇宙人に常識は通用しない。となると主人公はシミュレーションで実験する学者のほうが合うかも。

S1-24b キャメロット・蘇る神話 - The Last Defender of Camelot

[あらすじ] 主人公は老紳士。ロンドンでチンピラに襲われるが撃退。雇い主は妖精モルガンで、老紳士は円卓の騎士ランスロットだった。モルガンはマーリン復活を予見し、ランスロットと不良トムをマーリンが眠る洞窟に送り込む。洞窟の中でランスロットはマーリンと再会する。マーリンの思考は1000年前と変わらず、ランスロットと戦うことに。 そこへモルガン駆けつける。マーリンはランスロットに黒騎士の装備を返し、マーリンが操作する騎士と戦う。横でモルガンとマーリンが対決し、モルガンが倒れた。人形騎士に勝ったランスロットがマーリンに勝つが、トドメは刺さない。マーリンは敗北を認め、いずこかへ去っていった。ランスロットと不良トムはロンドンに戻らず、冒険の旅に出るのだった。

[感想] ☆-- タバコに火を付けることが騎士道か。

すべてが珠玉の名作ってわけじゃない。練り込み不足もある。しかし「おおっ!」とうなったエピソードもある。なんだかんだで「次も見たい」と思えるシリーズだった。

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