シュガー・ラッシュ Wreck-It Ralph

2012年 外国映画 4ツ星 電脳 @ディズニー:ピクサー

「まさか、ターボするつもりじゃないだろうな?」

『トイ・ストーリー』のゲーム版だけど、よぅく練りこまれている。筐体の中からゲーセンが見えるとか、ゲーム機同士がコンセントを介して往来できるとか、異なるゲームで死ぬと消滅するとか、強引ながらもスジが通っていて「ありそう」と思えてしまう。と「ヒーローズ・デューティ」のプレイヤーがモニターと腕だけの装置でゲームプレイしていたことも驚き。そうだったのかぁ。
実在のゲームをたくさん盛り込んでいるので、架空のものが一体化している。「ターボする」とか「レトロキャラの大集合」とか、実際にあったことのように思える。「シュガー・ラッシュ」は架空のゲームであり、ゲームシーンを見ていないにもかかわらず、「裏側はこうなっていたのか」と感心してしまった。

細かいアイデアが本当に魅力的。フェリックスのハンマーもなにも壊せない。メントスの鍾乳石をダイエット・コーラに落として、メントスガイザーを起こす。コナミコマンドでプログラム空間に入って、ゲーム世界のルールを書き換える。バグを使いこなせば最強キャラ。いいね。ヴァネロペの「うざかわいい」は、やはり日本のアニメ発祥だろうか? 日本人でも難しい要素をうまくアレンジしている。過去作品を引用されるよりうれしい。

ストーリーに目を向けると、主人公がまちがった方針で突き進み、失敗して、考えをあらためている。まんまピクサーじゃん。まぁ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズの社長になったジョン・ラセターが製作総指揮をしてるのだから、本質的に似るのも当然か。

もはやディズニーとピクサーを見分ける意味はないか。

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