さよならジュピター Sayonara Jupiter / Bye-bye Jupiter

1984年 日本映画 4ツ星 SF 宇宙開発

あのワクワク感を...

中学生になった年に公開された日本のSF映画。まだ自分のカネで映画を見に行けなかったから、本屋の雑誌でショットを見て、どんな内容だろうと胸踊らせていた。とりわけスペース・アロー号はかっこよかった。

のちに、ひどい映画だったと聞かされる。ストーリーも逸話も読んだが、なぜか映画本編は見ないようにしていた。
中学生のワクワク感を失いたくなかったのかもしれない。

んが人生も永遠じゃないので、2022年に鑑賞した。

まーーーーーー、イケてないね。
英語を交えたり、宇宙船や基地の壁を白く塗っても、「ハリウッドSFっぽいなにか」であって、至らぬ点ばかり見えてしまう。宇宙船がちゃちく見えるのは、スケールが小さいせいだろう。追えば抜けない。別の角度でアプローチするべきだったが、その手がかりがなかった。ぬあーん。
ストーリーはぼろぼろ。せっかくのデザイン、設定が泣いている。当時の日本人には制御できないプロジェクトだった。残念ながら。

しかしこの失敗によって、奮起した若者は多い。
失敗作だが、無駄ではなかった。
中学生のワクワク感はウソじゃないから、★4とする。

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