双生児 -GEMINI- GEMINI

1999年 日本映画 2ツ星 クローン 狂気 @江戸川乱歩

わけがわからない。

観念的な映画である。意味ありげな演出がてんこ盛りだが、「そうだったのか!」と納得できない。観客の想像力を刺激するよう伏せたのか、あんま考えてなかった(決めきれなかった)のか。

明治が舞台だが、眉を落とした人々や、貧民窟の衣装・風俗はリアルではない。リアリティもない。ま、井戸の底で何日も生きられる世界だから、リアリティうんぬん言っても仕方ない。

すべてのシーンが急に始まって、急に途切れる。父が死んだ。母が襲われた。ペスト患者が来た。自分も井戸に落とされた。貧民街での復讐、追放。「唐突」を演出しているのではなく、ただの説明不足。しかしシーンごとの色彩、構図はうまい。だから印象に残るが、それぞれの前後関係、因果関係を理解できない。

うーん、つまらない。

ゆっくり文庫

自分なりの解釈で動画を作ってみた。編集後記もある。


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