[レビュー1975年08月30日に発表された 

トラック野郎 御意見無用 Torakku Yaro #01 Go-iken Muyo

コメディ
更新日:2016年06月30日(木) 05:22 [Edit]

やんちゃが許された時代か

4年で全10本が制作された大ヒットシリーズの第一弾。「地方を訪れた桃次郎がマドンナに惚れて、ライバルがいて、頑張るけど報われず、爆走してスジを通して去っていく」というフォーマットが確立されている。
2014年の常識で見ると、あまりに粗暴で、あまりに下品で、あまりに迷惑な連中だ。70年代はこれが好意的に受け入れられていたことに驚嘆する。それだけ当時の人は自分を律して生きていたのだろうか?

本シリーズはトラック運転手の社会的地位を向上させ、現代の痛車に通じるデコトラ文化を広く認知させた。いま知ったけど、「トラック野郎」という言葉は東宝の発案だったのか。映画の影響力はすさまじい。
そうした功績を認めつつも、やっぱりトラック野郎の暴挙は目に余る。緊急車両のふりして高速道路を駆け抜けたり、検問を破ったり、追跡するパトカーをおしゃかにしたり、人情があっても許されることじゃない。現代は迷惑な連中が多いから、トラック野郎を許容する余地はないんだろうな。

ふんどし男が海で水を掛け合って仲直りしたかと思えば、捨て子を見つけて育てることに。唐突な展開が多くて、頭がグラグラした。ストーリーもいい加減で、おおらかな気持ちがないとついていけない。70年代がおおらかなのか、現代が窮屈なのか。ちょっと考えてしまった。

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