[レビュー2014年03月20日に発表された 

メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ (PS3) METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES / MGSV: GZ

主人公は軍人 囚人 戦争 痛い
更新日:2020年09月01日(火) 00:20 [Edit]

楽しいゲームじゃない

待望のシリーズ第5作。理由はわからないが、「グラウンド・ゼロズ」と「ファントムペイン」の2部構成になった。このレビューは、「ファントムペイン」のことはなにも知らない状態で書いている。でまぁ、ざっくり述べると楽しくない。映像やゲームシステムは進化したが、残酷で、陰鬱で、鬱屈するストーリーに気が滅入る。本作だけでなく、シリーズへの期待感もしぼんだ。

本作には残酷なシーンが多数登場する。兵士の傷つくだけじゃなく、女性や子どもへの拷問、麻酔なしでの手術などが、短い時間にてんこ盛りだ。ストーリーに必要だから描いたのではなく、残酷なシーンを描くために、ストーリーが構築されたように見える。それが戦争の真実だ、と監督は言いたいのだろうか? つまり戦争を楽しむ私たちを責めているのだろうか?

私が『メタルギア』シリーズに期待するのは、ヒロイックな達成感だ。絶望的な状況を、工夫して、練習して、何度も何度もチャレンジして、ひとつずつ突破していく快感を味わいたい。映像やシステム、ストーリー、世界観、あるいは現実世界とリンクした学習的要素は、ひとえに達成感を高めるためにある。だのに本作は残酷シーンばかり見せつけ、クリア時の喜びはきわめて少ない。やりこみ要素はあるが、なにをどう頑張ってもスネークの敗北は決まっているため、じつに虚しい。短いことが、1つの救いになっている。

「ファントムペイン」をやれば、本作の評価が変わるのだろうか? 衝撃的な結末でありながら、続きを見たいって気持ちにならないのは、珍しいことだ。



Steam: METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES

小島秀夫・小島プロダクション
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