神様のベレー帽 ~手塚治虫のブラックジャック創作秘話~ Beret of Osamu Tezuka

2013年 日本ドラマ 1ツ星 タイムトラベル ドラマ 実話に基づく

テレビドラマって、本当に駄目ね

漫画『ブラック・ジャック創作秘話』を実写ドラマ化して、どうしてこうなるの? 原作どおりに作れとは言わないが、改変するなら意味をもたせるべきだろう。

たとえば現代っ子の新米編集者をタイムスリップさせたなら、現代人の価値観で当時を批評すべきだ。「がんばっても体を壊したら意味がない」とか「作家に無理を強いる編集者はひどい」と言えば、おもしろくなっただろう。ありきたりの根性論に落とすなら、タイムスリップさせる必要はない。

主人公が美女なのも気になる。『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』(2011)でも主人公を美人に変更しているが、劇中では美人として扱われない。この世界では、美人は当たり前なのか?

手塚治虫について語ってほしいエピソードは山ほどあったのに、がんばる美人を見るだけで終わってしまった。テレビドラマって、本当に駄目ね。

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