パイレーツ・ロック The Boat That Rocked | Pirate Radio

2009年 外国映画 3ツ星 ドラマ

「じゃぁ、どうだい?」

1960年代、北海からロック音楽を流して人気を集めた海賊ラジオ局「ラジオ・ロック」のドタバタと、これを潰そうとする政府との攻防を描いたドラマ。
実話に基づくドラマと思ったが、そうでもないようだ。

あっちこっちのエピソードが並行する。既視感があると思ったら、『ラブ・アクチュアリー』(2003)と同じ、リチャード・カーティス監督だった。なるほど。
「ラジオ・ロック」のメンバーは、嫌悪感が生じるギリギリのラインのダメ人間。責任感なく射精する。しかし馬鹿騒ぎしても歳はとっていくもので、「もうピークはない」と述懐するシーンは印象的。それでも生きることを選んだのはうれしい。

「ラジオ・ロック」もひどいが、政府はもっとひどい。政府の役人は果てしなく性悪なんだけど、ギャグのネタであり、批判的なニュアンスはない。これはイギリス映画の特徴かもしれない。

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