ジュピター20XX Astronaut: The Last Push | The Last Push

2012年 外国映画 2ツ星 SF 宇宙開発 密室

狂っていた。それだけか...

ストーリー

主人公は宇宙飛行士。木星の衛星「エウロパ」に生物の痕跡が発見され、相棒と2人で宇宙船「ライフワン」で送り込まれる。しかし微小隕石の衝突によって船体が破損。相棒は死亡し、居住空間が椅子もない狭い部屋に限定されてしまう。ミッションは中止され、主人公は地球に引き返すが、ストレスと幻覚に悩まされる。
3年後、主人公は地球に帰ってくるが、気が変わってふたたびエウロパを目指すのだった。
(おわり)

地球外に1人で取り残されるシチュエーションは、SFファンの大好物。だから見たわけだが、覚悟していたとは言え、ほとんどの時間を狭い部屋にいる男を見るわけで、なかなか退屈だった。

主人公はカプセルから異音を聞き、相棒の霊ではないかと疑うが、確かめられない。結局、カプセルは地上に切り離され、中身はわからないまま。そりゃないよ。

そして主人公はなぜ地球に戻らなかったのか? エウロパに向かう片道13年間を、1人で、あの部屋で過ごせるというのか? 納得できない。
狂ったとしか思えない。主人公を応援していた地球の人々も落胆しただろう。観客もそうだ。やるせない。
最後まで見た人へのご褒美がほしかった。

ページ先頭へ