[レビュー2013年08月28日に発表された 

ゼロ・グラビティ Gravity

SF 宇宙開発 災害救助
更新日:2020年09月10日(木) 04:55 [Edit]

遊園地のアトラクションか。

 スペースデブリの衝突で宇宙空間に放り出された飛行士が、なんとか帰還する話。映像がすごい。無重力状態をこれほどリアルに表現できるようになったのか。カメラワークも驚異的。CGを使っているのはわかるが、つなぎ目が見えない。すごい。

 しかし、おもしろくない。
 本作にはキャラクター描写もストーリーもなく、ただトラブルを解決していくだけ。それはそれでいいのだが、プロフェッショナルが知恵と勇気で立ち向かうのではなく、そのへんのバオさんがぎゃーぎゃー騒ぎながら運良く生き残るだけ。予想される被害に備えず、すぐ自殺しようとして、幻覚を見て奮起して、なんの訓練もなくボンベスラスターを使いこなす。呆れ果てる。おまけに英語を理解しない中国宇宙飛行士だって? 舞台は地球じゃなかったのか。
 主人公はすぐヘルメットを脱ぐ。宇宙服を着てなかった仲間が死んで、90分ごとにリスクが繰り返されるけど、顔出しはそれ以上に重要みたい。やれやれ。

 ストーリーがあれば、リアリティの欠如は目をつむる。
 シミュレーション・ムービーなら、ストーリーがなくてもかまわない。

 本作になにがあるか?

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