ラストミッション 3 Days to Kill

2014年 外国映画 3ツ星 コメディ スパイ 主人公は殺し屋 家族

娘がにぶすぎる

 余命わずかな政府の殺し屋が、妻や娘と打ち解けるかたわら、テロリスト集団を壊滅させる。拷問する相手に娘のことを相談するところがおもしろい。「生きてるイタリア人」にレシピを聞くのも笑えた。
 しかしそれは映画の主題ではない。ユーモラスなキャラクターはあいまいにフェードアウト。エージェントは無駄に挑発的。「卑劣なテロリストを倒すため力を貸してください」でいいのに。不法移民の家族もどうなったのやら。

 最大の問題は娘に共感できないこと。父親に反抗するのはいいけど、いかがわしいところで暴行されかかり、それを父の格闘技で救ってもらったのに、感謝も反省もない。父親の職業への関心もない。その直後、念願の彼とのエッチが銃撃戦で流れたようだが、どうなったのか? 彼への愛は偽物だったの? 娘の成長を描かなくてどうするの。

 『トゥルーライズ』(1994)のように、娘がスパイ活動に首を突っ込んだらおもしろかったのにね。

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