バイオハザード0 HDリマスター (PS4) biohazard zero HD REMASTER

2016年 ゲーム 2ツ星 モンスター:ゾンビ @CAPCOM

あくまでもリマスター

リメイクでもリバイバルでも、リ・イマジネーションでもなく、『バイオハザード0』(2002)を高精細にして、最新機種でも遊べるようにしたもの。だからストーリーを再構成するとか、FPSにするとか、カメラを追従型にするといった変更点はまったくない。『バイオハザード HDリマスター』(2015)と同じ。HDリマスターは、そういうものなんだ。

固定カメラの細かな切り替えや、ステージを移動する時の間(ドアが開いたり、はしごを登る)、セーブ&ロードの待ち時間まで、そっくりそのまま再現されている。クリーチャーの動きも同じ。操作してないエーアイがクリーチャーの接近に関心を払わなくなるのも同じ。「なつかしい」と思う気持ちもあるが、だったら中古屋でソフトを買ってきたほうが早いんじゃね? と思ってしまう。わざとそうしてるのか、なんらかの制約でそうなってしまったのか、本気でわからない。14年前のオリジナルを知らない人にとっては、もっさりした操作しにくいゲームと認識されてしまいそうだ。まぁ、実際そうなんだけど。

日本語吹き替えの破壊力はすごい。レベッカは初々しく、かわいいが、脱獄囚に指示されて「了解」と答えるのは不自然だが、まぁ、素直な娘と思うことにしよう。そしてマーカスの安いことよ。オリジナルもそうだけど、日本語をしゃべると一気にアニメのキャラっぽくなるが、まぁ、大した問題ではない。
エクストラの「リーチハンター」は相変わらず面倒くさい。キャラクターザッピングは成功したシステムとは思えない。「ウェスカーモード」は、ウェスカー視点のサイドストーリーと思っていたが、ビリーのテクスチャーを「バイオハザード5」の超人ウェスカーに変えたものだった。「黒の疾走」は画面の切替に詰まるし、「赤の斬撃」で一掃するほど大量の敵は出てこない。いやはや痛快だ。

ムービーやモニター画面でコスチュームが元に戻ってしまうのは、リアルタイムレンダリングではないから。14年前なら気にしないが、リマスターでもこれなのか。ほんと、大丈夫か?

最大の見所はレベッカのコスチューム。ナース服で下水道に突っ込んだり、スポーツウェアでゾンビに噛まれるシーンは興奮する。『デメント』(2005)のフィオナのコスチュームを思い出す。

そして最大の問題は、ゲーム本編に何度もプレイする魅力がないことだ。

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