キル・コマンド Kill Command

2016年 外国映画 2ツ星 サイボーグ ロボット:自律型 主人公は軍人 電脳

ハーフヒューマンが邪魔だ。

戦闘ロボットが暴走して、兵士たちを襲いはじめた。
ありがちな設定だが、むしろ大好物である。ありふれた食材をどう料理してくれるか? それが楽しみで、ありがちなSFをたくさん見ている。

で本作だが、ありがちな映画だった。、訓練に実弾を使って、貴重な機材を破壊するとか、ロボットが目標を設定せず作戦を開始するとか、不測の事態に兵士たちが撤収しないとか・・・おかしな点が目立つ。ロボットやドローンはいかにも不気味で、ステレオタイプ。

もっとも駄目なのが、主人公のハーフサイボーグ。ロボットを制御できてないのに「待って!」と命じたり、「助けられたのに!」と不平をこぼす。美人で特殊な能力があるのに、役に立たないばかりか、みなの足を引っ張っている。珍しいと言えば珍しい。
ハーフサイボーグの中身は人間なんだから、兵士たちが自分を警戒したり、排除する心理がわかるだろう。それなのに名前や経歴を検索したり、目をチカチカさせたりと、無分別な態度が目立つ。まるっきり子どもだ。

もっと単純に、『ブラックマジック M-66』(1987)みたいな攻防戦でいいと思うのだが、なかなかそういう作品に巡り会えない。

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